こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。
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5年記念日
東京滞在中に溜めていた仕事に追われている。息抜きがてらブログを書きに仙台駅近くのカフェに来た。
眠い。ここ数日ずっと睡眠が足りていない。身体がポカポカして今にもスリープモードに入りそうだ。背中とお尻にじっとりと汗をかいている。窓ガラスに映る顔が心なしかいつもよりテカっている。
今すぐシャワーを浴びて、髪も乾かさずにベッドに飛び込みたい。でも今日はまだまだやるべきことが残っている。明日に回したところで、予定がところてん式にズレていくだけだ。意味がない。今日のことは今日やる。そして気持ちよく寝る。踏ん張れ自分。忙しいことに感謝しろ。
昨日はゼロカラカンパニーの設立記念日だった。5周年。あっという間なんかじゃない。すごく長かった。5年前はゼロカラコンピも、ゼロカラシティも、YouTubeチャンネルさえもなかった。アルバム「許さず生きろよ」も「HOME STUDIO」もないし、バンドも組んでいないし、埼玉に住んでいたし、独身だったし、ヒョロヒョロの身体だったし、そういえば今思い出したけど失恋直後だった。当時付き合ってた彼女に「会社辞めてフリーランスになろうと思う」って言ったらフラれたんだった。今久しぶりにLINEを確認したらアイコンが赤ちゃんの写真になっていた。きっと旦那さんは会社員なのだろう。
人生は何があるかわからない。月並みな言葉だけど本当にそう思う。5年前は仕事がなくて暇だった。来月の家賃に怯えながら、叶うかもわからない野望に向かって毎日闇雲に生きていた。あの頃のあいつに比べたら随分マシな人生になった。5年間という時間は偉大だ。たぶんこれを読んでいるあなたの人生も変わったはずだ。今日だけはお互い讃えあいましょう。私たちは5年間よく頑張りました。えらい!!
頑張れなかったこともある。音楽活動だ。5年間「生活すること」に必死すぎて、音楽活動をする余裕がなかった。まったくしてなかったわけじゃないけど、本腰を入れていたかと聞かれたらNOと答える。本腰を入れて音楽活動を再開したのはここ1年余りのことだ。今年5月のワンマンライブをきっかけにして動き出したこのプロジェクトは、おそらく今後の私の人生で核になるだろう。というか核にする。絶対に。
最近YouTubeで、ライブ映像”だけ”に低評価をつける人が少なくとも2人いる。アナリティクスの数字を見ているとわかる。他のコンテンツにはつけず音楽コンテンツだけに低評価をつける意図は「音楽が嫌い」か「音楽は求めてない」のどちらか、あるいは両方だと踏んでいる。この(少なくとも)2人によって私の闘争心は毎週ガシガシと燃えたぎっている。もし何かの弾みに会うことがあれば「いつもありがとう!」と笑顔で言って、顔面の一番柔らかいところを思い切り殴りたい。意外とゼロカラシティにいるなら名乗り出てください。今度会いましょう。交通費くらいは出しますよ。
今までの5年間よりもはるかに辛い戦いになるだろうと踏んでいる。なぜなら、5年前の私は何も持っていなかったから、すべてをゼロベースで始めることができた。でも今はありがたいことに「DTM講師」とか「ゼロカラコンピ主催者」とかお堅めの肩書きがついているので、そのギャップを埋めるところから始めないといけない。ゼロベースならぬマイナスベースだ。
もちろんこの5年間で付けてきた肩書とかイメージを悔いたりはしない。スーツのジャケットを着た私も、意識の高い動画を頻発した私も、否定はしない。あれはあのとき絶対に必要だった。惜しむらくは、当時の視野が狭かった私は「その結果」を考えることができなかった。ネットで自分にキャラ付けをする行為が、どんな結果を招くかについて深く考えていなかった。飯を食うために自分を飾り、少し無理をした。その無理は当時はへっちゃらだったが、未来で私をじわじわと苦しめた。でも仕方ない。当時は本当に生きるのに必死だったから。なんだってやって生きていくしかなかったのだ。
今は無理なく自然体で活動できていると思う。今の自分のYouTubeチャンネルが今までで一番好きだ。胸を張って人に紹介できるチャンネルになった。好きな服を着て、好きなことを話している。ネットで活動する以上、本当の意味で「ありのまま」になることはできない(それは家で妻と過ごすときの姿だから)けれど、「外向けのありのまま」は割と今、できていると思う。このスタンスに辿り着くまでに5年もかかってしまった。チャンネル登録者は4万人。ゆっくりゆっくり、誰よりも長く続けていこうと思う。YouTubeチャンネルは私の人生の記録でもあるから。
この5年間のYouTube関連のファインプレーのひとつに、オトナリダンギは確実に入ってくると思う。あそこは唯一自由に話せる場所であり、友達と会える場所であり、最高の休日でもあるのだ。あれがなかったらとっくに息切れするか、もっと迷走していたと思う。実はオトナリダンギは今月で100回目を迎える。何をするかまだ決めてないけど、せっかくだしスペシャルな会をやろうと企画をぼちぼち進めている。このゆるさも含めて、私はオトナリダンギチームが好きだ。
バンドを組んだのもよかった。あの3人は味方になってくれた。ひとりぼっちだった私の音楽に手を差し伸べてくれた。色彩を与えてくれた。だから私はあの3人に恩返しをせねばならない。ライブにお客さんを呼ぶという形で。音楽活動を頑張るのは私のためでもあり、メンバーを喜ばせるためでもあるのだ。100人、1,000人、10,000人の景色を10年以内に見せてあげたい。
新しい5年間が始まる。5年後の姿はまったく予想できない。きっと想像もしていない場所にいるはずだ。今からそれが楽しみで仕方がない。
私は私を、かなり信じているのだと思う。私はやってくれる。だから楽しみにしていてほしい、6年目以降のゼロカラカンパニーも。