賢い男でありたい

こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。

このコラムはメンバー限定コンテンツです。
内容は外部に漏らすことのないようお願いします。

ゼロカラコンピ「ラブソング」解禁

 

前夜祭にお越しいただいた皆様、本当にありがとうございました!

全アルバムのサブスク配信日も確定し、私の長い長い配信審査との戦いは幕を閉じました。ご迷惑をおかけしてしまい申し訳ございませんでした。1/20には、世界にゼロカラコンピがきちんとした形で届きます。

 

今回のゼロカラコンピのことは一生忘れません。TuneCore Japanが使えないと判明してからの徹夜した2日間は、間違いなく、私の半生で最も大変だった48時間でした。

新しい配信代行サービスを探し、全曲を配信審査に乗せ、各所に遅延の連絡をし、時には謝罪をし、急遽YouTubeに全曲をアップし、丁寧にタイムスタンプを作り、受かったり落ちたりした審査の対策と対応をし、なぜよりによって今!?と思いながらApple Musicのアルバム消失問題の原因を探り、雪崩のように送られてくるDMにひとつひとつ返信をし、極め付けに、スケジュールが変わったことで動けなくなったスタッフの穴埋めもすべて自分で行いました。人に迷惑をかけておいて言うのもなんですが、本当に、本当によく頑張ったよ自分……。今日だけは褒めてやるよ……。

参加費をいただいている以上、最も避けなければいけないのは「アルバムが出ないこと」でした。そうなったら、私はすべての信用を失い、詐欺師としての余生を送るところでした。なんとか最悪な未来だけは回避できましたが、まだまだ油断は禁物です。

 

ところで、私の好きな逸話にこういうものがあります。

 

ある国に、「賢くない男」「普通の男」「賢い男」の3人が旅行に行きました。

現地の車に乗って田舎道をドライブしていると、車窓から、悠々と歩く一頭の牛が見えました。
3人は、その牛が少し変わっていることに気がつきました。その牛は、彼らのよく知る「白と黒のまだら模様」ではなく、見たことのない「黒一色」の毛並みだったのです。3人はとても驚きました。

賢くない男が言うには
『すごい!この国の牛はみんな真っ黒なんだ。』

普通の男が言うには、
『すごい!この国には真っ黒な牛がいるんだ。』

そして賢い男が言うには、
『すごい!この国には『少なくとも片面が真っ黒な牛』がいるんだ。』

 

この逸話のメッセージは「実際に見たもの(事実)と憶測をごっちゃにするな」ということだと思います。賢くない男は「他の牛も黒いに違いない」と思い込んでしまった人。普通の男は「見えていない裏側の毛並みも黒いに違いない」と思い込んでしまった人。そして賢い男は2つの障壁を突破し、目で見た情報を正確にアウトプットできた人です。

私はこの逸話が好きで、自分自身も、物事を常に冷静に判断する「賢い男」でいられるよう努めているつもりです。だからこれからのゼロカラコンピについて、「ラブソングは配信できた」という事実以上のこと、例えば「だから今後も審査は通るはずだ」とは言えません。そこを結ぶロジックがないからです。

 

経験から来る希望的観測は、いつだって危ういものです。今回のゼロカラコンピを始めるときに、私は「今までも配信できたんだし、これからも配信できるだろう」と思い込んでいました。そして、その予想はあっけなく裏切られました。業界の巨大資本であるAppleやTuneCoreは、その気になれば零細事業のゼロカラカンパニーなんていつだって潰せる。その純然たる「事実」を、私は失念していたのです。

とはいえ、じゃあその前提に基づいてリスクは一切背負わないことにする、というのは、私のやり方ではありません。正しい対処法は「リスクを背負わない」ことではなく「損害が生じてもなんとかなるようにしておく」ことです。今後のゼロカラコンピでもサブスク配信は行いますが、そのバックでは、もし万が一配信代行に切られたとき、ストリーミングサービスに切られたとき、スタッフに逃げられたとき、私が病気になったとき、などのあらゆるリスクに対して、対策をしておかなければなりません。これはとても大変なことですが、夢を叶えるってのは大変で当然なので、歯を食いしばって戦っていこうと思います。希望的観測や推理はできるだけ排除し、いつだって「賢い男」でいたいものです。

 

来年もゼロカラコンピをよろしくお願いします!

 

ライブ情報解禁

ライブ「emergence」が、5/25に開催されます!

ドキュメンタリー映像も同時に公開されましたが、ご覧になっていただけましたでしょうか?
映像系の仕事をしている友人に頼んで、とてもかっこいい映像作品を作ってもらいました。

 

 

ドキュメンタリーの最後の言葉は

「音楽を作る1人の人間としても、みんなの前に立ちたい」

でしたが、これがもう、私の言いたかったことのすべてです。

 

私はDTM講師やYouTuberである前にミュージシャンです。これをしっかり言っていかないと、私の送りたい人生は送れないだろうと切に思うのです。

コロナでライブができませんでした。人前で歌うことができませんでした。でも、もう終わりです。2024年はたくさん対面イベントをやっていこうと思っています。

 

対面イベントで言うと、次回の前夜祭の現地観覧も発表されましたね。4/20なのでライブよりも前です。詳細はまだ出ていませんが、ぜひこの日は仙台まで来てほしいです。


→先日の前夜祭にて。

 

私のライブのチケットはすでに発売しています。今回は色々悩んだ結果、先着順とさせていただきました。

「チケット買いました!絶対に行きます!」
「行けるかわからないけど、とりあえずチケット確保しました!楽しみにしてます!」

こういった声が続々と届いています。この声が本当に、嬉しくて嬉しくてたまりません。

自分でイベントを企画したことのある方はわかると思いますが、チケットを早めに買ってくれる人は神様なんです。なぜなら、それは月岡彦穂の優先順位が高いということに他ならず、そんな人、私から見たら神様に見えるに決まっているじゃないですか。

だから、ゼロカラシティのフリチャや生配信で早くもチケット購入を宣言してくれた、ヒビロックさん、ハルミズキさん、Blue Beakさん、あなた方は神様です。本当にありがとうございます。もちろんXで宣言してくれた人たちや、個別にDMくれた人たちも本当にありがとうございます………。

 

ライブのチケットって、この世で最も売るのが難しいモノだと思っています。3,000円のチケットを、みんな車でも買うかのように吟味しますよね。人から「時間をいただく」というのは、本当に難しいことです。

私は音楽活動を13年余り続けてきて、チケットが余裕で売れたことなんて一度もありません。ヒイヒイ言いながら宣伝して、直接会っておねがいして、そういった創意工夫の先でなんとかイベントが成立する枚数を売ってきました。

米津玄師やBUMP OF CHICKENは違うと思いますが、世の中の99.9%のミュージシャンにとって、ライブ集客は激シビアな世界です。だからみんなライブを辞めてしまうのです。この螺旋があまりにも辛すぎるからです。

 

特にワンマンライブともなれば、そのシビアさはさらに苛烈になります。数組のバンドが出演するライブならともかく、ワンマンライブは他でもない自分自身の集客力だけで人を集めなければなりません。スカスカの会場は、「お前に誰も興味ないよ」と突きつけられるのと同義です。だから企画者はプライドを賭けて死に物狂いで戦っているのです。

私は過去に2度ワンマンライブを行っていますが、今回は今までで一番キャパ(収容人数)の多い箱での開催になります。過去のワンマンライブはありがたいことにどちらもソールドアウトしました。ただ、あの頃とは客層もまるで違いますし、状況も全然異なります。何人呼べるかはまったく予想できません。イベントを成功させるためには、それこそ、チケットの売れ行きを冷静に判断する「賢い男」でなければいけません。

 

過去の成功や経験はもうアテにしていません。私には「Reborn」という曲がありますが、『いまここがゼロなんだ』という歌詞にはそんな想いが込められています。ミュージシャンとして生まれ変わって、新しい人生を始めたい。だから、今回のライブを失敗するわけにはいかないのです。1人でも多くの人に来ていただけないと、ライブをする意味がないのです。

 

みなさんにお願いがあります。チケットを買ってください。

みっともないですが、私は、SNSの宣伝だけでチケットが売れる大人気ミュージシャンではないので、できることは何だってやります。これを読んでいるあなたに向けて何度だってお願いします。チケットを買ってください。

最高のステージの準備は刻一刻と進んでいます。あなたの土曜の夜の2時間をいただきますが、絶対に後悔はさせません。だからおねがいです。チケットを買ってください。5/25の夜を、私にください。

 

どうか、よろしくおねがいします。

 

それではみなさま、良いお年を。

 

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