ワンマンライブまであと3日

こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。

このコラムはメンバー限定コンテンツです。
内容は外部に漏らすことのないようお願いします。

ワンマンライブまであと3日

先週の土日はゲネプロ(通しリハーサル)だった。

いつも使っている練習スタジオではなく、本格的なリハーサルスタジオを借り、10時間かけて最後の仕上げを行った。

練習スタジオとリハーサルスタジオの違いとは何か。

リハーサルスタジオの一番の特徴は「コロガシ」があることだ。コロガシとは、ライブハウスのステージ上に必ず設置されているモニタースピーカーのことであり、写真では手前に3つ置かれた黒いスピーカーがそれに該当する。

コロガシの役割は演者に音を返すことだ。ライブハウスのメインスピーカーは基本的にステージより前に置かれているため、実は演者にはお客さんが聴いている音(これを「外音」という)がほとんど聞こえていない。ではどうやって演奏しているかというと、コロガシから自分たちの音を返してもらい、それを頼りに演奏しているのだ。コロガシはいわば命綱の役割を担う、とても大切な機材なのである。

一般的な練習スタジオにコロガシは置かれていない。練習スタジオは「練習」のためにあるので、お客さんに聞かせるための作りにはなっておらず、メインスピーカーから出る「外音」を聞きながら演奏をするのが通例だ。お客さんが聞くはずの音を聞きながら練習できるので、ある意味では最もお客さん目線で練習できるのが売りだ。

しかし、練習スタジオは結局「練習」のためのスタジオであり、「本番」に近いのはあくまでリハーサルスタジオだ。なぜなら、練習スタジオは例えるなら客席に立って演奏しているようなもので、ステージに立って演奏する経験はコロガシのあるリハーサルスタジオでないとできないから。この練習をやるのとやらないのとでは、本番での「面喰らい方」が変わってくる。いつもの練習スタジオでできていたことが本番でできなくなってしまうのは、本人の慣れの問題もあるが、多くはモニター環境(いつもの外音環境からコロガシに変わったギャップ)によるものが大きいと私は思う。

だから、大きなライブの前にリハーサルスタジオで本番想定の練習をすることはとても大切だ。特に今回はメンバーの半分がイヤモニ(DTMのようにイヤホンでモニタリングすること)を使うこともあり、できるだけ本番に近いモニター環境で練習しておきたい気持ちがあった。私に無限の経済力があれば毎回リハーサルスタジオで練習したかったのだが、リハーサルスタジオは練習スタジオの1.5~2倍の値段がかかることもありそれは不可能だった。いつかめちゃくちゃ売れたらそうしてやろうと思った。

 

ゲネプロでは入場から退場までの流れを通しで行い、MCの場所をはじめ、曲に入るタイミングとその合図、楽器のチューニングや持ち替えのタイミング、その他細かな演出などを徹底的に確認した。わかりやすく言えば、「無観客で本番を行った」ということだ。無観客ゆえにテンションは平常心でいられるため、演奏にグッと集中してバンドのグルーブを確認することができた。私は本番でお客さんを目の前にするといつもテンションが上がってしまい演奏が感情的になるので、本番ではBPMが少し上がり、声量が少し大きくなり、喉が早めに枯れるだろう(もちろんそうならないように努力はするけれど、いつだってバンドライブの本番はテンションが上がってしまうのだ)。

ゲネプロが終わった今の気持ちは、「早くライブしたい」に尽きる。早くみんなに会いたい。みんなの前で歌ってギターをかき鳴らしたい。ライブは演者だけでなく、お客さんと一緒に作るものだ。みんなと一緒に最高の一日を作りたいし、みんなとならそれができる気がする。根拠はないけど、今は無性にそんな気がしている。

 

ライブハウスに来るのが初めてという方も多いだろう。あるいはコロナ明けで数年ぶりという方や、普段から通っている常連の方もいるだろう。どうか自由に楽しんでほしい。初めての方は演奏中に周りの人がどうノッているか気になってしまうと思うけど、そんなことは全く気にしなくていい。あなたが好きなように楽しめばいいからだ。一緒に歌ってもいいし、踊ってもいいし、腕を組んでじっと聴いたっていい。手拍子してもいいし、腕を挙げてもいいし、好き放題飛び跳ねてもいい。音がうるさかったらイヤホンをしてもいいし、酒をもらいにバーカウンターへ行ってもいい。膀胱が限界になったら遠慮せずトイレに行ってください。

ライブは、音楽は、本来とても自由なものだ。

今回のライブで禁止しているのは【撮影・録音】だけ。ライブ中にスマホを弄るのだけはやめてほしい(撮影・録音していると思ってしまう)けど、それ以外の禁止事項は一切ない。まぁ強いていうなら人に迷惑をかける行為(隣の人にぶつかるくらい腕を振り回すとか、前の人の椅子を蹴飛ばすとか)もやめてほしいけれど、それはライブ以前に人としてのマナーなので普通に守ってください。わざわざ私からそんな野暮なことは言いません。みんなのことを信じています。自由に、魂を解放しに来てください。

 

それから、ライブ後はぜひ物販コーナー(会場入ってすぐの場所にあります)を覗いてみてください。今回はTシャツやタオルのようないわゆる「ライブグッズ」はありませんが、CDを2種類用意しています。1stアルバム「ほんとうのこと」はなんと残り4枚。今回のライブで完売する可能性大です。そして先月出した最新アルバム「HOME STUDIO」も準備しています。リアルな話をすると、こういったグッズが売れないとライブを続けるのが金銭的にどんどん苦しくなっていきます。ライブって本当にお金がかかるので……。いいなと思ったらぜひ買ってもらえると嬉しいです。よろしくお願いします!!

月岡彦穂のこれからを決める大切なライブ「emergence」、まだチケットは残ってます。チケットを買って会場まで来てくれることが、本当に本当に今後の活動の励みになります。現地に来ていただくこと以上に嬉しいことなんてありません。5月25日の夜が空いている方、ぜひ遊びに来てください。チケットはこちらから買えますので、何卒よろしくお願いいたします!!

では、3日後に会場で会いましょう!

PAGE TOP