こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。
このコラムは、ゼロカラシティのメンバー限定コンテンツです。内容はメンバー以外に漏らすことのないようお願いします。
さて、今回のテーマは『最近のゼロカラカンパニーについて』です。
忙しい
高校生の頃、私は生徒会に所属していた。文化祭の直前期は、準備に追われて昼休みも放課後もなくバタバタしていた。
生徒会にはお揃いのTシャツを着て文化祭の準備をする文化があり、その年は背中に筆記体で「忙」と書かれたTシャツを着て学校中を走り回っていた。高校の文化祭程度の何がそんなに忙しかったのかと今では同窓会の鉄板ネタだが、それは私たちにとって初めての「忙しさ」だった。忙しい自分に酔っている面もあったと思う。別に文化祭が失敗しても誰も困らないのに、17歳の私にとっては、双肩に学校の未来が乗っかっている気がしたのだ。
生きるために私たちの何倍も忙しく働いていた先生たちは、子供の無責任な背中をどんな気持ちで見ていたのだろう。「あのTシャツ、今度職員用にも発注しましょうよ(笑)」とか言ってたんだろうか。
11年経った私は相変わらずバタバタしている。あのTシャツ捨てなきゃよかったな。動画で一回くらい着ればよかった。もちろんギャグで。キャラじゃないからたぶんスベるだろうけど。
最近はマルチタスクにまいっている。仕事が嫌とかじゃないけど、常に「今日のうちにやっておきたいこと」に追われて生活するのは精神的にも肉体的にもしんどい。あと、ジムに行けていないのも気になっている。食事が適当になっているからか、少し腹が出てきた気がする。肌も心なしかザラザラしているような。
私の今抱えているタスクをざっと列挙すると
- ゼロカラコンピの曲を聴いてアドバイスを書きまくる
- ゼロカラコンピ前夜祭のあれこれ
- M3のあれこれ
- 未発表の新プロジェクトのあれこれ
- 専門学校の新学期に向けてのあれこれ
- 今月中に2曲つくる
だろうか。
これに加えて、CubaseレッスンやYouTubeの更新も休むわけにはいかない。水曜日はこのブログもあるし、金曜日はYouTubeライブもある。ひ〜〜〜。作曲する時間がない!このブログも16時までに書き終わらないとマズいぞ!
ほとんどの仕事は人と協力してやっているので、その人の動きに合わせる必要がある。これが最近私を悩ませている問題で、例えば誰かに「○月○日までにこれを納品してください」と発注した場合、その日までの間、私にできることは基本的にない。
この待ち時間が非常にモヤモヤする。今まで全部一人でやってきたから。でも、今後のゼロカラカンパニーの展望を考えるとこのシフトは絶対に必要なので、「こ、これが人と仕事をするということか……」と慄きながら様々な納品物をジッと待っている。何もできない時間に慣れるには、もっともっと人間的な成長が必要だろう。私はせっかちなのだ。
そう、私はせっかちなのだ。せっかちだから様々なプロジェクトを早足でどんどん進めたくなってしまう。
ワンマンが身の丈に合っていると感じるが、ゼロカラコンピを500人にするという目標の達成は、ワンマンでは物理的に不可能である。スタッフの増員は必須で、スタッフが増えればその分、自分の手を離れる仕事が増える。そうなると、私は非常にヤキモキする。あの仕事進んでるかな……何か指示漏れがあったりしないかな……。
せっかちな上に心配性なのだ。この性格は経験と共に改善するものなのか、一生治らないものなのか。
「エッセンシャル思考」を読んでからCubaseレッスンを少しずつ減らしている。(詳しくは過去のブログをどうぞ)
Cubaseレッスンの辛いところは、時間拘束があるところだ。専門学校もそうだが、私は「何時から何時までここにいてね」という予定がカレンダーに入ることが苦手だ(ちなみにこれは仕事の中身に依らないので、仕事内容に対して否定的な意味はない)。誰かに時間を拘束される用事は、始まってしまえば楽しいのだが、始まるまでがちょっと憂鬱だ。
よろしくない性格だな〜と思うが、これはなんとなく、死ぬまで治る気がしない。だったらできるだけ「時間拘束のない仕事」を選ぶまでだ。そうして、時給型の仕事よりも〆切型の仕事を!という気持ちのもとに仕事を選んできた結果がこれである。このブログもケツがあるし、結局、実質的には時間を拘束されているのと変わらない。
なんだか愚痴っぽくなってしまった。
念のためしっかり書いておきたいのだが、私は、仕事が好きだ。言うまでもなく好きだ。数年前からしたら今の自分は夢みたいな状況だと思う。
長時間労働は全然苦じゃないし、なんならできるだけ仕事をしていたい。仕事をしていない時間は落ち着かない。あなたワーカホリックですねと言われたら迷わずそうですねと答える。
なのに、少し愚痴っぽい文章になってしまうのはなぜだろうか。きっと、私は新しいステージに上がることが不安なのだと思う。「人と組んで何かをすること」から逃げてきた人生だから。いよいよ逃げられなくなってきたなと覚悟して、神経がピリついているのだ。
去年勢いのついたゼロカラカンパニーをどこまで伸ばしていけるかは、今年と来年にかかっている。個人事業は最初の3年間で安定し、4〜5年目でその後の成長が決まると言われている。ゼロカラカンパニーは今まさにその2年間の真っ最中だ。
だから今年はたくさんの勝負に出る。スタッフもプロジェクトも増やすし、既存の箱の規模感も大きくしていく。いらないものは容赦なく切り捨てて、身軽にかつ大胆に大股で歩く。私が始めた物語は、私が責任もって進めていくのだ。
カラクリラジオ番外編
カラクリラジオの相方の長利くんと最近よく話すこと。「フリーランスが本当に辛いのは4〜5年目かもしれない」
最初の3年間は生き残ることに必死で、がむしゃらに全速力ダッシュをするしかなかった。これはある意味楽だったと言える。とにかく目の前の仕事に食らいついていけばいいからだ。
ところが、3年経つと収入も安定してくるので、もうがむしゃらに頑張らなくてもよくなる。日々のルーティンをこなしていれば飯が食えるようになっている。こうなってからもうひと頑張りできるかどうかが、10年選手に慣れるかどうかの境目なんだろうな、という話を最近ずっとしている。
だから、ラジオ外での会話では意識して「今こんなことやろうと思ってて…」「こんなことがやりたいんだけど…」と刺激を与え合い、お互いを鼓舞しあっている。
ずっとハングリーでいたいな。40歳や50歳を超えてもギラギラしているおっさんのことを、昔は寒い目で見てたけど今はああなりたいと思う。あの生き方は才能と努力の賜物だから。
運良くか悪くか、ゼロカラカンパニーの先はまだまだ長い。できるだけ長距離を走れるように、未熟者ながらも頑張っていこうと思う。
よし、16時までに書けた!来週もお楽しみに!