メンヘラだった私が、メンタル強者になるまで。

こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。

このコラムは、ゼロカラシティのメンバー限定コンテンツです。内容はメンバー以外に漏らすことのないようお願いします。

 

さて、今回のテーマは『メンヘラだった私が、メンタル強者になるまで。』です。

 

月岡さん、メンタル強いですよね

突然ですが、私はかなりメンタルが強いです。

 

滅多なことではメンタルが揺らぎません。人から何を言われてもへっちゃらですし、理不尽なことだって割と耐えられます。たまに何かのきっかけで「ぐらっ」と来ることはあっても、歩行中に小石につまづいた時のように、一瞬でメンタルを持ち直すことができます。

 

そんな、自称メンタル強者の私ですが、実のところ、昔からそうだったわけではありません。

むしろ昔は、絵に描いたような「メンヘラ男子」でした。

 

幼少期は、他人のちょっとした言動に過敏に反応し、すぐに泣いてしまう子供でした。近所では「泣き虫ひこちゃん」として有名で、小学校の友達も、先生も、親すらも、「この子はすぐ泣くから気をつけなきゃ」という態度で私に接してくれました。まぁ、その「おもんぱかり」が情けなくて、ひとりめそめそ泣くこともありましたが(笑)。

 

厄介な泣き虫癖は、高校入学までに直りました。が、大学生になった私は、見事「メンヘラ期」に突入します。

 

「何をやっても虚しい。自分が生きてる意味ってなに?」と、ぐるぐるぐるぐる考えて、眠れない時期が続きました。ちょっと友人や恋人と言い合いになれば「自分は人を傷つけてしまった。もう生きてる価値がない」と思い、ライブがうまくいかなければ「自分なんて音楽やってる価値はない。死んだ方がいいからいますぐギターを持って海へ行こう」と思っていました。ストレスを酒で流し込み、毎日頭がズキズキ痛み、最悪な状態でした。

 

そんなメンヘラ時代の、強く覚えているエピソードがあります。

午後から授業が始まる、あるポカポカした陽気の昼下がりのことです。私はいつものように、原付バイクにまたがって通学していました。赤信号で泊まり、先頭で停止していると、右方向から、大きなトラックが走ってくるのが見えました。

私はぼんやりとトラックを見つめながら、そのとき、ふと、「今アクセルを回すだけで死ねるんだ」とひらめきました。

…本当に「ひらめいた」としか言いようのない感覚でした。それは、数学のテストで解法がパッと降りてくる、あの瞬間に似ていました。なーんだ、こうすれば解けるじゃん、と。目から鱗が落ちたような、新鮮な感動がありました。

私は、大きな力に導かれるように、アクセルを回す右手に力を込めました。小さな原付バイクに初速度がつき、原付がゆっくりと動き出しました。前輪が停止線を越えました。あとは右手を深く回すだけ。そうすれば、トラックの前にひらりと躍り出て、すぐにまっくらになれます。

しかし、いざ飛び出そうとした瞬間、私の全身を、人生で経験したことがないほどの恐怖が包み込みました。指先から脳みそまでが瞬間冷凍されたかのようでした。ガチガチに硬直し、1mmたりとも動きません。目の前をトラックが猛スピードで駆け抜けて行きました。トラックが通り過ぎたあと、私は呆然とし、青信号を待ってゆっくりと発進し、わんわん泣きながら運転し、そのままUターンして、一人暮らしの部屋にのそのそと帰りました。

 

…どんだけメンタル弱ってたんだおまえは、と思います。早く病院に行け、と言ってやりたいです。当時の繊細な感情をもう思い出すことはできませんが、「そういうことがあった」という記憶だけは、ずっとはっきり残っています。

 

そして、私は驚くべきことに、卒業してからも、しばらくはそのメンタルを引きずったまま生きていました。

 

メンタルの大きな転換点

そんな私が、今のメンタル強者になるまでには2~3年かかっています。その間に何があったのか、書きます。

 

最初のきっかけは「起業」でした。ゼロカラカンパニーを始めるにあたって、私は本能的に「体力勝負になるぞ」と察知していました。昔から、人の反応を気にして先のことばかり考えていたため、生き延びるための勘だけは鋭かったのです。

 

そこで、私は、運動不足解消のため、近所のトレーニングジムに通い始めました。

ジムに通い始めた頃は、「ランニングマシンが使えればいいや」くらいに、ゆるく利用しようと考えていました。しかし、入会得点のキャンペーンに踊らされ、3回だけの有料パーソナルトレーニングをつけてみました。

 

このパーソナルトレーニングが、すべての始まりでした。

 

トレーナーさんは、精悍な顔つきのマッチョな男性でした。彼は、何も知らない私に、マシンの使い方や食事の摂り方などを、優しく丁寧に教えてくれました。

私は、素直にトレーナーさんの言うことを聞きました。お金を払っているのだから、成果が出ないのはもったいない、そして成果を出すためには、プロの言うことを実践するのが一番いい、と考えたからです。私は真面目に週に数回のトレーニングをこなし、外食を減らし、タンパク質多めの食事を摂り続けました。

 

ところで、私は中学高校とバスケットボール部に所属していました。しかし、真面目に取り組んでいなかったため、良い結果を残したことはありませんでした。そして、食事への関心が薄かったため、実家を出てからは外食やカップ麺ばかりの生活を続けていました。身体はガリガリで、骨に皮が張り付いているような印象でした。

 

そんな私が、突然筋トレを始め、食事を管理したらどうなるか。もちろん、みるみる身体は変わって行きます。元が悪いので、伸び代しかないのです。

ジムに通い始めて1ヶ月くらい経ったころ、会う人会う人から、「あれ?なんかデカくなった?」と聞かれるようになりました。「姿勢良くなった?」「背伸びた?」「ちょっと顔つき変わった?」などと、外見の変化を褒められる日々が続きました。

 

結論、この経験こそが、私のメンタル強者ライフのスタートだったのです。

 

「努力して結果を出す」という経験は、今までにも何度かしてきました。がんばって受験勉強して第一志望の大学に合格しましたし、がんばって音楽作ってバンド活動もしていました。

しかし、受験もバンドも、もはや「過去の栄光」です。受験は合格すれば終わりですし、バンドは解散しました。「俺は昔がんばったんだぞ」なんて、そんなものは、人生において何の慰みにもなりません。

 

筋トレして、身体がカッコよくなる。これは「今」頑張っていることであり、かつ、「今」結果が出ていることです。そして驚くべきことに「これからもずっと」結果を出し続けることができますし、さらに極め付けには「必ず結果が出るもの」ですらあるのです。

私は、そんなアクティビティを筋トレ以外に知りません。「必ず目に見える結果が出る」なんて、そんなの普通に考えたら嘘じゃないですか。これが投資だったら、あなたは絶対騙されてます。しかも、同じスポーツですら、例えば野球やサッカーだとしたら、頑張っても絶対に結果が出るとは限りません。

 

でも、筋トレだけは、正しい努力を続ければ100%結果が出るのです。これって、もはや、恐ろしくないですか?

私は愕然たるその事実に感動し、徐々に筋トレにのめり込んでいきました。

 

そして、今。

当時52kgだった体重は、筋肉が付いて72kgまで増えました。身体つきは、もう、誰が見ても明確に変わりました。4年前の自分の写真を見ると笑ってしまいます。なんと細くて、弱そうな青年なのだろう。(そして面白いことに、きっと4年後の自分が今の自分を見ても、同じことを思うのでしょう。何と細くて、弱そうな青年なのだろう、と)

 

筋トレで私が手に入れたものは「自信」と「活力」です。自分はやればできる人間であるという自信、そして、これからもやり続けるぞという活力を、十分にチャージできました。私は、メンヘラの原因は「自己肯定感の低さ」にあると考えています。私の場合、筋トレをすることで、その原因を根本から断ち切ることができたのです。

 

身体が大きくなり自信がつくと、他人の小言が徐々に気にならなくなります。筋トレ界隈で有名なジョークで「人に何を言われても、最悪ぶん殴ったら勝てるので何とも思わない」というのがあります。これは半分ジョークで、でも半分はマジなのではないか、と私は睨んでいます。

…いやいや、もちろん本当に殴ったりしませんよ?でも、「自分の方が動物として強い」という自意識が、対人メンタルを強くすることは間違いないと思っています。

 

また、筋トレをしていると必然的に、食事と睡眠に気を使うことになります。なぜなら、食事と睡眠管理なしに、身体を大きくすることは不可能だからです。

食事と睡眠がきっちりすれば、自律神経が整います。自律神経が整えば、メンタルは安定します。私がメンヘラだった頃の食生活と睡眠を思い出せば…カップ麺ばかり食べて朝5時に寝ていた頃のことを思い出せば、3食栄養管理をして毎日23時には寝ている現在のメンタルが安定しているのは、当然の結果と言えるでしょう。

 

さらに言えば、そうして自己肯定感が上がると仕事のパフォーマンスも上がります。仕事のパフォーマンスが上がれば、当然いい結果が出ます。いい結果が出れば、さらに自己肯定感が上がります。このループに入ったら、あとはもうそれを繰り返すだけの簡単なお仕事です。

 

筋トレは最強です、というより、筋トレに本気で取り組むことによる「生活習慣と変化」「自己肯定感の向上」こそが、私のメンタルケアにとって最強の武器なのです。

私は、このアクティビティを一生続けていくでしょう。

 

まとめ

今回は、メンヘラだった私が筋トレを始めてメンタル強者になるまで、を読んでいただきました。

 

筋トレを始めてから「死にたい」と思ったことは一度たりともありません。なぜトラックに突っ込もうとしたのか、その動機はもう今となってはわかりません。そして、そんなことはもう二度と考えないと断言できます。

だって、私は、努力して結果を出し続ける自分のことが大好きですし、これからもそうあり続けるからです。何より、死んでしまったらせっかく鍛えた肉体がもったいないですから(笑)。

 

私の場合は、メンヘラ脱出の突破口は「筋トレ、およびそれに関連する生活習慣の改善」でした。

みなさんはメンタルケアのためにやっていることはありますか?よかったらスレッドで教えてください!

 

では、来週もお楽しみに!

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