29歳になったので、若者時代に絶対やっておくべきことを書きます。

こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
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若者時代が終わる前に

昨日2月27日に、29歳になりました。

いよいよラスト20代です。とはいえ、正直にいえばそこまでの感慨はありません。28→29ってなんかこう、特筆すべき事象ではないというか……。29→30はグッとくるものがあるんでしょうね。

私は30歳までを「若者時代」と捉えていて、この30年間は何をしてもいいと思っています。好きなものや人に夢中になって、前だけ見てガムシャラに生きていても誰からも文句を言われないのが私たち若者の特権です。故意でなければ、人に迷惑をかけても全然いいと思っています。人を振り回したり、ときに振り回されたりしながら、30年かけて自分の「型」を見つけるのが、若者時代にやっておくべき唯一のタスクだと思って生きてきました。

幸い、私はそれはクリアできたと自負しています。私は自分の型である「音楽家×起業家」を見つけたので、今後はずっとこの型で生きていくことでしょう。

 

高校生までは、自分には音楽の溢れんばかりの才覚があり、将来は一世を風靡する伝説のミュージシャンになるのでは?と夢想していましたが、残念ながら私は音楽の天才ではありませんでした。ゼロカラカンパニーが軌道に乗り始めた2022年頃、YouTubeもゼロカラコンピもゼロカラシティも伸びまくっていた頃は、自分はもしかしたらカリスマ起業家なのでは?と思っていましたが、残念ながら私は法人化ラインを超えられない一介のフリーランスでした。

音楽も、ビジネスも、私は「超一流」ではありません。月岡彦穂は星野源のようにワンマンドームツアーはできませんし、ゼロカラカンパニーがヤマハのような音楽業界の大企業に成長することもないでしょう。

 

私は昔から「器用な子」でした。自慢に聞こえたら申し訳ないですが、高校を卒業するまで、何かができなくて苦労したことはありません。努力すれば大抵のことは人並み以上にできました。

しかし、「一位」になった経験は一度たりともありません。テストは学年二位、バスケ部では準エースでした。ギターも歌も自分よりちょっとだけ上手い奴が必ずいて、付き合った子には新しい男ができてフラれることが多かったです。月岡彦穂はずっと「二位」でした。二位が取れるならならいいじゃないかという声も聞こえてきますが、傲慢を承知で書きます。二位ってしんどいんです。

 

私は自分のことを「80点くん」だと思っています。何をやらせても器用にこなす代わりに、一流の領域には及ばない。勉強も運動も音楽も、同級生より上手にできました。同級生は私を「勉強も運動もできてバンドもかっこいい」と評してくれましたが、どれかひとつを取り沙汰されることはありませんでした。どう足掻いても「いろいろできてすごい人」止まりなのです。頭はいいけど東大には行けない、バンドはカッコいいけどメジャーデビューはできない。「器用貧乏」とは私のためにある言葉だと本気で思っています。

音楽とビジネスは、そんな私が夢中になった貴重な分野です。今までの人生でそうしてきたように、勉強し、実践し、成功と失敗を繰り返しながら、ガムシャラに生きていたら、気づけばまた80点を出していました。血の滲むような努力をしてきたからこそ分かることがあります。これらのフィールドでも、私は100点は取れないでしょう。このふたつに関しては、正直80点と言わず90点くらいは出せてるんじゃないかと思うこともあります。でも、100点は無理なんです。私は星野源にもヤマハにもなれません。

 

でも、

 

でも、私はそんな自分のことを肯定しています。だって、いろいろできてすごいじゃないですか、私って。

 

器用貧乏で何が悪いんですか?器用貧乏だからこそ、音楽を続けながら起業して、YouTubeを3万人まで伸ばして、ゼロカラなんとかを複数転がして、専門学校で働いてみたり、FMラジオのパーソナリティをやってみたり、もうすぐワンマンライブしたりできるんです。

私の人生、決して悪くないです。歴史の教科書には乗れないけど、人々の記憶には残らないけど、私は自分の人生が結構気に入っています。何より「80点くん」は「いろいろやる人」として立ち回る今の型が大正解だと思っています。

 

私は、何かひとつに絞ることができません。いや、できないというより、絞らない方がいい結果が出ることを29年かけて学んできたのです。もっと正確に書くと、「月岡彦穂の能力値なら」いろんな仕事をやっていた方が良い結果が出る、です。若者時代に、自分が器用貧乏であることを認め、それを活かす働き方に辿り着けたのは幸運でした。自分、よくそれを認められたなと時々褒めてあげたくなります。

本当は私だって、圧倒的な才能を振りかざして音楽だけで生きていきたかったです。これを読んでいるみなさんが、昔、あるいは今も夢見ているような、時代を象徴するトップミュージシャン。新曲を出せばSNSのトレンドに入り、ライブをすれば一瞬でソールドアウト。でも残念ながら、私の音楽に、歌声に、1億人を夢中にさせるポテンシャルはありません。

あーあ、細美武士になってみたかったな。子供の頃はなれると思ってたんですけどね、自分も、細美武士に。

 

「人生は切られた手札で戦うしかない」とよく言いますが、これは本当に真理です。切られた手札に文句を言っても仕方ありません。私は私の手札、あなたはあなたの手札を、一番上手に使う立ち回りをすればいいんです。

他人の生き方をマネしてもうまくいきません。その人の手札は自分の手札と違うからです。私がリアムギャラガーみたいに唯我独尊の天才ミュージシャンとしては生きられないように、リアムギャラガーは私みたいにDTMerに向けた細やかなサービスは作れないでしょう。

 

若者時代に自分を客観的に分析できなかった大人は悲惨です。彼らは往々にして、自分の能力を実際より高く見積もっているので、仕事をすればミスを連発し、恋愛をすれば異性にヒかれ、音楽を作れば「5年ぶり待望の新曲‼️」とか言っちゃうんです。主観だけで若者時代を過ごした人間は、自分が世界から愛されていると勘違いした痛い大人になります。これは本当、29年間生きてきて反面教師として何十人も見せてもらいましたし、その度に「自分は絶対こうはならないぞ」と思い、自分は自分のことをできるだけ客観的に見ようと努力してきました。

自分を客観的に見るのはとても辛いことです。私は、自分に音楽の一流たり得る才能がないと気づいた夜は、それはもう深く深く絶望しました。音楽やめようかなと何度も思いましたし、しばらく自暴自棄な生き方もしてしまいました。でも、「80点くん」には80点くんなりの音楽との付き合い方があると数年かけて気付けたので、今は「一流じゃないと認めつつも音楽を続ける」という選択をしています。そして、そんな人生は案外楽しいものです。

 

さて、今日は少し難しい文章だったかもしれませんので、最後にまとめます。

 

・若者時代には、自分を客観的に見て能力を分析すべし
・その結果がどんなに辛くても、向き合うことでしか未来は開けない
・私は器用貧乏なりに「いろいろやる人」としての型を崩さず生きていきます
・5/25にライブやるからみんな遊びにきてね。きっと勇気を与えられると思います。

 

すみません、最後の一行は本文にはなかったですが、書きたかったので書きました。

29歳の月岡彦穂もよろしくお願いします!

 

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