作曲に〆切を設けることの重要性

こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。

このコラムはメンバー限定コンテンツです。
内容は外部に漏らすことのないようお願いします。

大阪オフ会

大阪でのオフ会が行われました。
来てくださったtairaさん、蓮くん、ヒビロックさん、ハルミズキさん、わをんさん(月岡からスタートして時計回り)、ありがとうございました!

今年はオフ会をこまめにやっていこうと思っています。去年までは「半年に一回20人くらいで」だったものを、「2~3ヶ月に1回5~6人で」やっていきます。場所も東京にこだわらず、私が行く先々で開催します。次はおそらく4/28(日)東京です。M3の日ですね。よろしくお願いします!

 

作曲に〆切を設けることの重要性

4/28(日)にM3でリリースする、4thアルバムの制作が進んでいます(もちろんサブスク配信もします)。

11曲入りでほぼ確定、あと3曲録ったら完成です。CDを作る都合上、〆切は3/31なので、残り1ヶ月と少ししか時間がありません。3月はゼロカラコンピ「挑戦」の作業が本格的に始まるので、作曲に割ける時間は2月より少なくなるでしょう。できることなら、2月のうちにあと1曲録っておきたいところです。

「〆切を設けて作曲する」のはすごくおすすめです。まず、目標があることでモチベーションがアップします。今回の私のケースなら、4/28のM3でCDを出すことをゴールに設定し、そこから逆算して3/31が〆切。そのためには2月に何曲、1月に何曲作って……と分割して考えることで、「今やらなきゃ」という気持ちを常に持つことができます。

 

明確な〆切を設けずに「今年中に出せればいいかなぁ〜」などと構えていては、今年中に出すことはできません。この場合は「絶対に12/31にリリースする」という強い意志が必要です。そして、12/31のリリースから逆算して作曲を「今すぐ」始めるのです。専業のプロミュージシャンではない私(たち)が、曲をコンスタントにリリースする術はそれしかないと思っています。だからこそ、〆切を設けて作曲することには大きな価値があるのです。

また、〆切を設けることで、いい意味で「妥協する」ことができます。妥協、というとネガティブなイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、私は作曲における「妥協」は、むしろ絶対に必要なものだと思っています。なぜなら、妥協なしに曲が完成することはあり得ないからです。作曲は終わりのない作業なので、どこまで行っても「もっと良くなるかもしれない」という思考から解放されることはありません。仮に今日、妥協なしに作曲ができたとしても、明日聞けば、明後日聞けば、来月聞けば、来年聞けば、絶対に改善点が見つかります。今日100点だった曲は、明日からどんどん点数が落ち続け、99点、98点になっていきます。芸術活動は「瞬間の輝き」を閉じ込めるものですから、それはある種、当たり前のことであり、大袈裟な言い方をすればすべての芸術の「定め」です。(だからこそ、私はレコーディングという「瞬間を閉じ込める」行為が好きです)

 

断言しますが、妥協なしに曲をリリースできることは一生ありません。私も、あなたも、第一線のプロもです。よく雑誌のインタビューで「一切妥協なく作りました」とプロが言うのは、正確には「(作り終わった瞬間の心情としては)一切妥協なく作りました」という意味だと私は捉えています。きっと彼らも、マスタリングが終わり、CDに焼かれる頃には、「待って!やっぱりBメロだけ歌い直していい……?」と思っているに違いありません。しかし、そんなわがままをいちいち通していては市場に流通しないので、いつだって音楽は、いくばくかのもやっとした気持ちを抱えたままリリースされるのです。

でも、私はそれでいいと思っています。だって「レコーディング」ってそういうことですから。それに、「〆切時点で完成したものがその人の実力」なんです。「もっと時間をかければいいものができる」なんてのは当たり前です。そういう人は、85歳で処女作をリリースすることになるでしょう。その価値観を否定はしませんが、私の理念とは異なります。私は、音楽はもっとラフに、そしてコンスタントに出すべきだと思っていて、それは必ずしも100点である必要はないと思っています。

なんなら、〆切時点で納得しきれずに出してしまった90点の楽曲は、次のアルバムに100点まで磨き上げて入れればいいのです。なぜ、みんな、曲は2回リリースしてはいけないと思っているのでしょうか?そりゃあ、米津玄師がもう一度Lemonをリリースしたらちょっと興醒めですけど、私(たち)には誰もが知る代表曲なんてないのですから、バズるまで何度だって「はじめまして」したらいいんです。

 

ネタバレになりますが、私は次のアルバムに「Everytime I See You」という曲を入れるつもりです。この曲は2013年に書いた曲で、自分の中では、月岡彦穂の代表曲だと思っています。2015年に当時のバンドのCD(現在は廃盤)に初めて収録し、しかし録音のクオリティに納得できなかったので、そのあと2018年の「YOUNG」で再び収録しました。そのときは100点だと思ったのですが、2024年になった今の技術でもう一度録りたくなったので、三度目の録音をしようと決意しました。

→これは2018年の録音
「レコーディング」ってそういう面白さがあると思うんです。同じ曲でも10回レコーディングしたら違う曲が10曲できると思っていて、だからこそ、何度だって同じ曲を再録して収録すればいいと思うんです。プロは会社のブランディングやスポンサーの兼ね合いで簡単には動けないと思いますが、1人で広告をつけずに活動している私(たち)にはできます。ここではプロの真似をしない方がいいのです。

 

話が逸れましたが、いい意味で妥協してどんどん曲を出すためにも、〆切は有効です。ゼロカラコンピを定期的に、かつ、〆切を設けて行っているのにも、そういった背景があります。みなさんにはゼロカラコンピを「口実」にして作曲してほしいなと思います。ゼロカラコンピはDTMerの定期演奏会。みなさんのモチベーションになり続けられれば幸いです。

 

最後に

最後に告知です。

私のワンマンライブ「emergence」の開催まで、いよいよあと3ヶ月ほどとなりました。

現在、26人が予約してくれています。100人達成でソールドアウトです。

残り74枚、なんとしても売り切りたいです。

みなさんの力を貸してください。パンパンの会場で、音楽愛に溢れた最高の夜を一緒に過ごしませんか?

どうか、私に2時間だけください。絶対に後悔はさせません。何か予定が入る前に、カレンダーの5/25(土)19:30~21:30を空けておいてほしいです。それ以上の贅沢は言いません。

チケット、買ってください。どうかよろしくお願いします。

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