弾き語りREC / 動画制作の裏事情

こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。

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弾き語りREC

アルバムの楽曲制作もいよいよ大詰め。昨日はアコギをレコーディングするために、CalmRoom(オトナリダンギの相方が運営するレコスタ。ゼロカラコンピ前夜祭の会場でもある。)に行ってきました。

アルバムは基本的にうちのホームスタジオで録っていますが、最後に収録する弾き語りだけはCalmRoomを使わせてもらって、良い音でアコギを録りました。弾き語りはバンド以上に録り音が命なので、この曲だけはちゃんとしたレコスタで録ろうと決めていたのです。

マイクはU87ai57、加えてラインの音も録りました。3トラックをミックスして理想の音をつくります。アコギの音作りは本当に難しくて、一生かけても理想の音なんてつくれないんじゃないかとすら思います。長利くんも「いつか丸2日くらい空けてアコギの音を追求するREC合宿やりたいですね」と言ってました。本当にやりたいなと思います。私はそういうのが大好きなので。

 

私のアルバム制作にはルールがあって、それは「最後の曲は必ず弾き語りにする」というものです。これは私の「弾き語り」というスタイルに対するこだわりとリスペクトです。

私の作曲のルーツは弾き語りです。今でも一番美しい音楽は弾き語りだと思っています。声とギターだけのシンプルな音楽は、いわば食材を加工せずそのままいただくようなものです。歌詞もメロディもリズムも、プレイヤーの息遣いやマインドもすべて伝わってきます。がっつり編曲したバンド音楽も大好きですが、弾き語りへの熱い想いは別途持ち続けています。だから、必ず自分の作品には弾き語りを入れたいんです。

 

そんな楽曲が収録されるアルバムも、いよいよ残すところあと1曲を録れば完成です。長い長い制作でしたが、ようやくゴールが見えてきました。最後まで気を抜かず、〆切日を迎えるその瞬間まで100%妥協なく取り組んでいきます。

4/28のM3でCDを出しますので、ぜひ買ってくださいね!

 

動画制作の裏事情

今週はYouTubeの更新頻度が落ちそうです。先日のブログで「更新頻度は落とさない」と言ったばかりなのにごめんなさい。

YouTuberには2種類います。動画のストックをつくる人とつくらない人です。私は完全に後者です。ゼロカラカンパニーの動画は基本、アップされたその日に編集されたものだと思ってもらって構いません。おとといショートをアップしましたが、あれが私の最新作なんです。次の作品はまだこの世にありません。

 

私がストックを作らない理由は明確で「つくれないから」です。もう本当に、それ以上でも以下でもないです。私は専業YouTuberではないので、毎日YouTube以外にもやることがたくさんあって、動画制作に割ける時間は平均して1日2~3時間といったところです。ショートは2時間くらいでつくれますが、ロングはとても2時間ではつくれないので、両方つくっているゼロカラカンパニーの更新頻度はがんばって週に4〜5本が限界で、そして、今は作らなければいけないロング動画が鮨詰め状態になっているので、ショートに割く時間がどこにもないという現状です。

 

ゼロカラカンパニーがずっと抱えている課題として「動画編集者を雇えない」というものがあります。多くのYouTuberが編集者を雇っていますが、ゼロカラカンパニーは難しいです。理由は3つあって、

①ニッチな専門知識が必要
②即日公開したい動画が多い
③そもそも編集より台本制作の方が大変

です。

 

①については言わずもがな、動画編集ができる人はごまんといますが、その中に「バスコンプとしてLA-2Aを使う場合にハイパスつまみはどれくらいが適切か?場合分けして述べよ」に答えられる人間はほとんどいないでしょう。少なくとも、私の周りでゼロカラカンパニーの動画編集ができそうなのは私だけです。DTMの専門知識が十分にある人は、動画編集なんてしなくても食っていける場合がほとんど(例:長利くん)なので、そんな人には頼みづらいというのもあります。

 

②について、DTM製品は予告なくリリースされることも多いので、そういう場合はすべての予定をキャンセルしてその日のうちに動画をアップする必要があります。去年もCubase13やOzone11には苦しめられました。あれは1人だからできたのであって、編集を外注していたら出すまでに1週間くらいかかってしまいます。1週間もかかるなら、残念ながらもう出す意味はないです。こういった時事ネタはエンゲージメントが高いので、どんな理由があろうとYouTuber的には落とせないんです。ブラック労働を自分以外に強いることはできませんからね……。

 

③について、正直これがいちばんのネックかもしれません。①②は探しまくれば良い人材が見つかるかもしれませんが、③は根本的な問題です。

ゼロカラカンパニーの動画でいちばん時間と労力がかかるのは台本制作です。体感の割合としては、台本:撮影:編集=7:1:2くらいです。正直、台本さえ書ければあとはどうにでもなります。撮影と編集なんて酒飲んでもできると思います(やったことはないですよ、念のため)。だから、動画編集よりも台本を外注できたらどんなに楽だろうと思うのですが、残念ながら台本だけは私が書かないといけません。台本とは、すなわち本質だからです。こればかりは、どんなにDTMの専門知識がある人にも、もちろんAIにも頼めません。

ロカラカンパニーの「わかりやすさ」は、私の台本が担保しているのです。教育業界で培った説明力と情報の取捨選択力、視聴者がどこまでなら知っていて、何を知りたいのかを察する力、視聴者の語彙に合わせて適切なことばを選択する力、それらを10分程度に収めるタイムキープ力と、最後まで見たくなる文章構成。これができる人がいるとすれば、そいつはもう何かのジャンルのYouTuberとして売れてます。ゼロカラカンパニーの台本制作なんてしないでしょう。自分で自分の台本を書いた方が儲かるのですから。

 

条件は厳しいと思いますが、自推他推問わず、動画編集者として素敵な方いたら紹介してください。

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