月岡の買い物の基準

こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。

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さて、今回のテーマは『月岡の買い物の基準』です。

 

カラクリラジオ#12にて

今日は、先日公開されたカラクリラジオの補足をしていこうと思う。

 

この回では、相方と共に「音楽機材を買うときの基準」について各々の持論をぶつけ合った。結果、大体同じような基準で買い物をしていることが判明し、ラジオはオチに向かっていったのだが、私は正直、この回には少し不完全燃焼を感じていた。

言いたいことを100%言えなかったな、と、収録後に一人で反省した。もちろん話したことは全て本心であり、一才嘘はついていない。しかし、もっと深く掘り下げたいことがまだまだあった。

また、この回はお金の話が絡んでくるので、「月岡(と相方)の金銭感覚」がリスナーに間違った形で伝わってしまったとしたら、それはとても悔しい。「俺たち仕事となりゃあ金には糸目をつけねえぜ」みたいに聞こえなくもなかったので、変な誤解をされたら嫌だなぁ……と思った。だから、このラジオの補足はいつかどこかで話したいと思っており、その場所として選ばれたのがこのシティメンバー限定ブログだったというわけだ。

ぜひこの記事を読む前に、まだカラクリラジオを聞いていない人は聞いておいてほしい。その方が、きっとこの記事は面白いと思う。

 

月岡の買い物の基準

今回は話を「音楽機材」から「モノ」まで大きく拡張しようと思う。

音楽に限らず、あらゆる買い物の基準が私の中では定まっており、すべてその物差しに当てはめて買い物をしている。今日はその物差しを、みなさんに紹介させていただこうと思う。

 

私の物差しは、大きく5つの判断基準からできている。

 

  1. 時短につながるモノは、買う
  2. コンテンツの質を上げるモノは、買う
  3. 健康or学びのためのモノは、買う
  4. 買いたい理由が「安いから」ならば、買わない
  5. 心がときめかないモノは、買わない

 

ひとつずつ見出しで分けて詳しく解説していうこうと思う。

 

時短につながるモノは、買う

まず、1つ目の「時短につながるモノは買う」というルールだが、これはもう、最近私が買い物をする上で一番気にしているというか、惹かれていることだ。時間をお金で買えるならいくらでも買いたい。例えば最近お金を出したこの手のモノは、

  • 新幹線
  • 自動掃除機

になるだろうか。移動は少しでも速くしたいし、家事は少しでも減らしたい。(でも料理は好きなので時間をかけてもOK)

 

空いた時間を少しでも創作活動に充てたい。音楽や動画をできるだけ長く作っていたい。それが私のやりたいことだからだ。当然、この文章もそれにあたる。やっぱり私は、何かコンテンツを作っている時が一番楽しい。人生はできるだけ楽しいことで埋めたい。もはや使い古された表現だが、時間は人間にとって最も貴重な資源であるから、それを補充できるなら喜んでお金を払いたいと思う。

 

時間を買うときに私が考えるのが、「モノの時給換算」である。

例えば仙台→東京の片道新幹線は、約11,000円だが1時間半で移動する。鈍行で行こうとすると6000円で済む代わりに8時間かかるので、新幹線への課金は実質「5000円で6時間半を買っている」すなわち「770円で1時間を買っている」ことになる。その上移動中に確実に座ってPCを触れるので、私の中で、新幹線は絶対に課金すべきモノのひとつである。

自動掃除機(ルンバと言ったほうが伝わりやすいだろうか)もそうだ。これは床に掃除機をかける時間を生活の中から一才排除してくれる。今までは毎週日曜日に30分ほど掃除をしていたので、月にざっくり2時間、年間で24時間を「掃除」に充てていた。自動掃除機は約5万円だったので、例えば3年使ったとしたら「700円で1時間を買っている」ことになる。実際は3年以上使うだろうことを考えると、これは早めに買ってよかったと思う。

ちなみに同じ理由で全自動洗濯乾燥機にも興味があるが、我が家の環境的に買えずにいるので悩んでいる。

 

コンテンツの質を上げるモノは、買う

これは先ほどの「時間」よりも、もっと感情的な部分である。ラジオでも話したように、私は、

妥協したコンテンツを作った自分は許せない

という性格であり、この思想は道具選びにも大いに影響している。

 

例えば昨年、私は一眼の「ガチカメラ」を買った。映像の仕事をしているプロが現場で使うような、ガチ中のガチのカメラである。

YouTuberの中でも映像にこだわる系の人たちが使うようなカメラを、私のような特に映像品質は関係なさそうなYouTuberが買ったのには理由がある。

 

それは、昨年取材に行ったM3がきっかけだった。

私はM3で、動画メディア史上初となる「代表/副代表へのインタビュー」をさせていただいた。とても光栄なことで、YouTubeを続けていてよかったと思ったし、それに見合うよう万全の準備を整えて取材に向かったはずだった。

しかし蓋を開けてみると、深刻な機材のスペック不足が現場で問題となった。カメラの画質やマイクの音質が、M3取材という大舞台にはまったく見合っていないと私は実感した。そして、どこの馬の骨かもわからない若者の取材を快く引き受けてくださったM3の運営の方に対して、非常に申し訳ないことをしてしまったと猛省した。

私は取材の翌日、「本気でYouTubeに取り組むとはどういうことか」を今一度考え直し、撮影機材に投資することを決めた。

 

次に同じような機会があったとしたら、私は圧倒的なクオリティで作品を作りたいと思う。一切の妥協なく、今自分にできるすべての力を注いでコンテンツを作るのだ。そのためには、機材への投資は惜しまない。多少高くても、仕事で必ず取り返す覚悟でエイヤと買うようにしている。

 

今回は動画の話をしてしまったが、音楽でも同じだ。作品を作って世の中に出すとき、私は「全力を出してクオリティが低いこと」を悪だとは思わないが、「妥協してクオリティが低いこと」は悪だと思う。

それはリスナーに対して失礼になるからだ。人それぞれ才能は違えど、作品を世の中に出す以上、そのとき自分にできる精一杯を世界にぶつけることが、仮にもクリエイターと呼ばれる人間の義務であると、私は思っている。

 

健康or学びのためのモノは、買う

「健康」と「学び」にはお金を惜しみたくない。

それらは生きていくための柱となるからだ。健康なしに仕事はできないし、学びなしに進化はできない。「仕事しながら進化する」ことが絶対条件のフリーランスという人種にとって、ここへの投資をケチることは自分の寿命を縮めているのと同義である。

 

具体的には、

  • スポーツジム
  • 栄養価の高い食材やサプリメント

などに対しては、しっかりとお金を払うようにしている。

 

一方で、外食やお酒はできるだけ控えているし、芸能人のゴシップニュースのような何の役にも立たない情報は極力見ないようにしている。このあたりは、最初に書いた「時間が大切」という考え方にも関わってくる。

 

また、ここで挙げた「健康」には「身体の健康」「心の健康」の両方が含まれている。今日はなんだか疲れたな、と思った日は、ふらっと電車で温泉に行ったりもするし、ジャンクフードを食べたりもする。心が気持ち良くなることに、たまにお金を使うのは良いことだ。

 

私がまだ投資していない領域に「睡眠」があるが、これは何に投資したらいいのかイマイチわかっていないので、お金を払い渋っている状況だ。私はこう見えて財布の紐がかたく、エビデンスのないものには1円たりとも払いたくないケチな性格なので、睡眠に投資する際は入念に調べて、これだ!というものを見つけて枕?とかベッド?とかを買い替えたいと思う。

そのために、まずは本を買わねば。

 

買いたい理由が「安いから」ならば、買わない

ここからは「買わない」シリーズだ。

ラジオでも話した通り、私(と相方)は、「安いから」「お得だから」「セール中だから」でモノを買うことはない。(もちろん消費期限の近い肉や売れ残ったクリスマスケーキには飛びついちゃうけど)

「安さ」を理由に買ったモノは、最終的に自分を満足させてくれるモノではないと、経験でわかっているからだ。

 

ここで大切なのは「順番」である。すなわち「安くなっているから魅力的に見えた」モノは買わないが、「魅力的だったモノが安くなった」ならばこれは買う。すぐに買う。

先述したルンバもそのパターンだ。「ルンバ欲しいな〜。でも機種の比較したりするのめんどくさいな〜」と思いながら数ヶ月過ごしていたら、Amazonのセールでルンバが安くなっていた。だから「今だ!」と思い、よく調べて買ったのだ。あくまで「最初から買おうとしていたルンバ」が安くなったから買ったにすぎず、安かった「から」ルンバに惹かれたわけではないのがポイントだ。

 

DTMプラグインにおいても、もちろん私はこのスタンスを崩さない。私はいま特に欲しいプラグインがないから、あらゆるセール情報に惹かれない。それどころか、セール情報を追ってすらいない。どんなにお得なセールがあったとしても、欲しかったモノでなければ私は買わない。

「安いから」で買ったモノは、次の「安いから」に埋もれて使わなくなるのがオチである。モノが欲しいかどうかは、値段以外の面で判断するべきだと思う。

 

心がときめかないモノは、買わない

最後はとびきりの精神論だ。

心がときめかないモノは、買いたくない。日用品以外の買い物は、常にワクワクする体験であってほしい。

 

買い物は、一種のエンタメ的要素を孕んでいると思う。Apple製品を買ったことがある人ならわかると思うが、iPhoneやiPad、MacBookはとてもしっかりした造りの箱で送られてくる。あの箱を捨てられない人もたくさんいると聞く。

本来、あんなに立派な箱に製品を詰める必要はない。プチプチで包んでしっかり固定して、無地の段ボールに詰めて送ったって問題はないはずだ。

しかし、それではワクワクしない。Apple製品を買ったときの「ワクワク感」は、半分くらいあの箱にあると私は思っている。

 

私は中古のApple製品をあまり買いたくない。シンプルに潔癖気味なのもあるとは思うが、何より、開封済みのApple製品に魅力を感じないからだ。多少高くても、「ときめき代」として新品にお金を払いたいと思う。

 

また、私はどんなに機能が優れていても、見た目が好きになれなかったら買わない。見た目が好きなモノに囲まれて生きていたい。仕事部屋もリビングも、大好きな黒や茶色、緑で統一している。

ちなみに、カラクリラジオ相方の長利和季は、スタジオを大好きな「黒」で統一するためにエアコンを黒く塗装したほどの男である。似たもの同士だからラジオができるのかもしれない。

 

まとめ

ここまで書いた文を読み返して、少しだけ「借金してでもとにかく金積んでいいモノを買え!」的なパワー系自己啓発本の匂いを感じてしまったので、最後に言い訳させていただく。

 

あたりまえすぎて書かなかったが、私には「予算オーバーなモノは買わない」というルールもある。

生活費を脅かすような買い物はしたくない。危ない橋を渡っているときの精神がぐらつく感じが苦手だからだ。あの精神状態で高いパフォーマンスが出せるとは思えない。

一度だけ、全財産よりも高い買い物をしたことがあったが、しばらく寝つきが悪く、日中のパフォーマンスが落ちて結局生産性は上がらなかった。……長い目で見ればなんとかなるのだけど。

 

お金は有限である。そして、第一優先で充てるべきは本でもカメラでもパソコンでもDTMプラグインでもなく、住居費と食費である。ここを見誤ってはいけない。

なんてあたりまえの結論だろうか。しかし私は、ここを見誤った人から奈落に落ちていくような気がしてならない。

 

この記事とラジオはあくまで

(余剰資金で)モノを買うときの基準」

であることを、最後に太字で記しておく。

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