こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。
このコラムは、ゼロカラシティのメンバー限定コンテンツです。内容はメンバー以外に漏らすことのないようお願いします。
さて、今回のテーマは『来たるゼロカラコンピに向けて / フリーランスよ、休日を設けよ』です。
来たるゼロカラコンピに向けて
6月も半ばになると、ゼロカラコンピまわりの作業がじわじわと私のもとにやってくる。
毎日5曲ずつアドバイスを書いている。本当は今のうちから毎日10曲くらいずつ書きたいが、応募者は6月後半にドドっと押し寄せてくるため、今はこれくらいのペースでしか書けないのだ。
〆切前の3日間で100曲とか来るので、7月頭はきっと、朝起きてから夜寝るまでアドバイスを書くだけの生き物になるだろう。望むところだ。少しでも「参加してよかった」と思ってもらえるように頑張ろう。
ゼロカラコンピの作業はある程度ルーティン化している。流石にもう10回以上やっているのでワークフローも固まってきており、その回特有のイレギュラーな作業以外は「いつも通り」でできるようになってきた。スタッフや外注先もほとんどが固定メンバーだ。
しかしこうなってくると、「油断からの瓦解」に気をつけねばならない。今回もできるっしょという油断が信じられないボロを出すことはどんな仕事でも往往にしてある。
前回はスプリットで多大なる迷惑をかけてしまった。直接的な原因はスタッフの入力ミスだったのだが、スタッフのミスは指示を出した私の責任であり、つまりこれは私のミスである。スタッフとのやり取りの中で「いつも通りで!」「うーす!」みたいな雰囲気がなかったと言えば嘘になるし、「前回もできたし今回も大丈夫っしょ」という気持ちでチェックを行なっていた節も、確かにあった。
とはいえ、ミスというものは「気をつけてよね」で直るほど単純ではない。もしそれでミスが世界から根絶されるのであれば、交通事故はもうとっくにゼロ件になっているはずだ。
私が思うに、ミスを防止するためには「ミスしない環境」を作るべきなのだ。
例えば、前回の入力ミスの中に「応募者のメールアドレスのコピペを間違えた」というものがあった。
「abc@gmail.com」を「abc@gmail.co」でコピーしてしまうのは、マウスやトラックパッドで直に文字をなぞっているからだ。であれば、「コピーするときは必ず「全選択(Ctrl(Cmd) + A)」で行うこと」というルールを設ければ、これは簡単に防止できるかもしれない。他にも、メアドのチェックをするときに「最初と最後の文字が切れていないか」に注目してチェックすれば、真ん中の文字が削れることはないのだから事故防止率が上がるかもしれない。
私の経験上、指示を出された人がミスを犯した場合、「指示を出す人」あるいは「作業ツールそのもの」に問題があることが多い。定義が不明瞭な日本語を使っていたり、スプレッドシートの視認性が悪かったりするとミスは起こりやすい。だから仕事のやり取りをするときは、発注側こそ細心の注意を払うべきだと私は思っている。
今回のゼロカラコンピでは絶対にミスを犯さない。そのために、スタッフに仕事をお願いするときのマニュアルやツールを今、見直しているところだ。
ゼロカラコンピを大きくしてDTMerの文化にする。自分がポンコツでしたで夢破れるのはあまりにも悔しすぎるので、「油断からの瓦解」が起きないよう、初心に帰って運営していこうと思う。
フリーランスよ、休日を設けよ
ミスが起きる原因はもうひとつある。それは「疲れ」だ。
それもどちらかというと「指示を出す側」、つまり、私が疲弊しているとうまく指示が出せず、その結果、スタッフがミスをしてしまうことが多い。
だから(?)私は、どんなに忙しくても必ず週に1日は休むようにしている。
最近は概ね日曜日を休日にしている。世間一般的なリズムに合わせたほうが、今の自分のプライベート的に何かと都合がいいからだ。だから私はフリーランスなのにも関わらず、水曜日になると「あと4日頑張れば休みだ…」などと思いを巡らせている。
「若いうちは寝る時間も削って無茶しろ」的な教えがあまり好きではない。それはあなたがそうだっただけでは?と思ってしまうし、何より主張そのものが非合理的だ。フリーランスはサラリーマンと違って国に保護されていないし、老後の保障も手薄いのだから、長く働く(選手生命を維持する)ことが最も重要であり、それゆえ健康への投資が最善の選択肢ではないだろうか。何なら、それがフリーという生き方を選んだものの責務ですらあると考えている(余談ですが、国はフリーランスを守れと叫んでいるダサいフリーランスたち、私は大嫌いです)。
日曜日はレッスンも入れないし、動画も作らない。返信も急ぎのもの以外は月曜まで寝かせるし、できるだけパソコンを開かないようにしているし、もっと言うと仕事部屋の椅子に座らないようにしている。
なぜかというと、それくらい徹底しないと仕事したくなっちゃうから。私はこの仕事が好きだ。起きている時間のすべてを仕事に捧げてもいいと思っている。「若いうちは寝る時間も削って無茶しろ」的な教えは好かないが、無茶したい自分は確実に存在する。
私はどちらかと言うと「本当はめちゃくちゃ働きたいけど長い目で見て我慢している」人間だ。もっと若い頃は「太く短く!」と思ってたけど、今は健康に長生きしたい欲の方が強い。
この前は電車に乗って温泉に行ってきた。その日公開のカラクリラジオが「息抜きに温泉行くのいいよね」という回だったのはマジで偶然。
温泉よかったなぁ…。広い休憩室に漫画が置いてあったので、私はずーーーっと続きが読みたかった「進撃の巨人」を読み漁った。SNSのネタバレで何となくオチはわかっていたけど、それでも抜群に面白かった。よくあんなストーリー思いつきますよね。
他には、iPadを開いて専門学校の授業準備をした。専門学校の仕事はあまりにも「ゼロカラカンパニー」からかけ離れているため、授業準備を普段の仕事に組み込むとリズムが崩れてしまう。だから日曜日に押し出されているのだ。まぁ要するに、「授業準備は休日にやってもいい」という都合のいいマイルールだ。
学生の顔を思い浮かべながら、リアクションを想像して頭の中で会話する。会話から生まれてきた要素をスライドに盛り込み、動的な授業を作るのが私の得意技だ。この辺は自分で言うのも何だけど慣れたものだ。実は音楽の仕事よりも教育の仕事のほうが歴が長いもので…。
ゆっくり温泉に浸かり、ポカポカの身体で定食屋に入り、ビールを飲んで帰ってきた。最高の休日だった。こういう日が週一であるから、大好きな仕事をさらに頑張れる。
よし、今回も最高のゼロカラコンピにするぞ。〆切で真っ赤に染まったカレンダーを見て決意を固め、午後からも頑張ります。