ライブ映像作品リリース / ゼロカラコンピの応募曲数について

こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。

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ライブ映像作品リリース

ライブ映像作品「月岡彦穂 LIVE@2024 “emergence”」がリリースされた。

今年の5月に行なったワンマンライブ「emergence」を映像化した作品。ライブで披露した全19曲を収録し、さらに特典としてオーディオコメンタリーとライブミックスのハウツー動画を収録した結果、計4時間弱の大ボリューム作品になった。収録時間が長すぎて円盤にすることはできなかったが、いまや円盤のプレイヤーを持っていない人も(特に若い方は)多いのではと思い、思い切ってデジタル販売オンリーとすることにした。もう少し踏み込んだ話をすると、円盤化はものすごくお金がかかるのでとても回収しきれなさそうだった、という事情もある。今の私の集客力では残念ながらまだ無理だ。でもいつか形にのこる映像作品も作ってみたい。

デジタルリリースにはデジタルリリースの良さがある。先も書いたように収録時間が実質無限であること、電車の移動中などにも気軽に観ていただけること、初期不良品や郵送中破損のリスクがないこと、そして何より、安価で販売できること。円盤化には莫大なコストがかかるため、もし今回の映像作品を円盤化していたら、おそらく値段は1.5倍から下手したら2倍くらいになっていたはずだ。工場にプレスしてもらったり専門のフォーマットを用意したりするのは大変なことなのだ。デジタルリリースなら、こちらが払うコストは動画プラットフォームのサブスク費用だけで済む。今回で言えばVimeoの維持費だけ。個人で活動するミュージシャンには大変ありがたい条件だ。

とはいえ、ファンの方たちの「手元にモノが欲しい」という気持ちもすごくわかる。だからここからは数のゲームになる。要するに、ファンが一定の人数を超えればグッズも作れるし円盤化だってできる。作ったモノが1000個売れるならいくらでもやりようはある。つまり、私が音楽活動を頑張ってファンを増やすしかない。ファンの方たちにグッズを届ける唯一の方法は、ファンを増やすことだ。今まで以上に愚直にリリースを積み重ね、ライブで各地へ赴き、地道にファンを増やしていこう。その先にきっと、いつかのライブ映像作品の円盤化が待っているはずだ。

今回リリースされたライブ映像作品「月岡彦穂 LIVE@2024 “emergence”」は、今の私にできる精一杯の作品だ。正確には今の私”たち”-自分自身だけでなくバンドメンバーやファンのみなさんも含めた関係者全員-にできる精一杯。本当に、心の底から良い作品ができたと思う。映像作品リリースの話が持ち上がったのはちょうど1年前。ディレクターのシンさんと定食屋でランチをしながら決めたのだった。あっという間の1年間だった。この作品が一人でも多くの方に届くことを願う。これを読んでいる方も、ぜひ買ってください。

Xでのシンさんのアツい投稿。いつもありがとうございます!

 

ゼロカラコンピの応募曲数について

ゼロカラコンピ「歌」の応募曲数は191曲だった。
まずは応募してくださったみなさん、ありがとうございます。

今年の春の「挑戦」の応募曲数は238曲だった。しかし、この「挑戦」コンピの時期は色々あって、かつ、スタッフ増員に伴って次から参加費を上げたこともあり、「熱」では応募曲数が135曲まで減ってしまった。正直かなりショックだった。個人的に、今回の「歌」でも応募が減るようであればゼロカラコンピ存続についての検討を覚悟していたので、今回例年通りの数まで盛り返してくれて本当に安心した。

私はゼロカラコンピ運営において、参加者の”数”には強いこだわりを持っている。なぜなら、DTMerの定期演奏会であるゼロカラコンピは、参加者が少ないとそもそも成り立たないイベントだからだ。10人しか参加しないゼロカラコンピに誰が参加したいと思うだろうか。イベントは「オワコンだ」と思われたらおしまいで、参加者は常に増え続けるのが望ましい。

ここまで広げた風呂敷はもう簡単には畳めない。スポンサーもついて、スタッフもいて、ありがたいことにXで「ゼロカラコンピ」で検索するとすごい数の投稿が見られて、もう後戻りなんてできないし、するつもりもない。

私のゼロカラコンピにおける仕事はただひとつ、存続させることだ。そのためには参加者を増やし続ける必要がある。減るのは論外、維持もいけない。微増でもいいから参加者を増やし続け、「ゼロカラコンピは成長しているイベント」という認識を世間から受け続けなければ、いつかゼロカラコンピは終わってしまう。それに、参加者を増やすことは参加者のためにもなる。自分の音楽を聴いてくれるリスナーは100人より500人の方が良いに決まっている。

ゼロカラコンピに参加すること自体に価値が生まれれば、もうそれは文化として根付いた一種のフェスのようになり、具体的にはM3とかコミケとか、ああいった類のビッグイベントとして定着するだろう。DTMerにもっと光が当たる世界はすぐそこまで来ているのだ。私にできるのなら是非やらせていただく。明確な使命感を持ってゼロカラコンピは動いている。

音楽活動以外でこんなに夢中になったプロジェクトは人生で初かもしれない。単純に比較することはできないが、今は音楽活動とゼロカラコンピのふたつが人生の優先順位のトップを並走していて、起きている時間はずっとそのどちらかのために使っているような感覚がある。この熱はまだまだ覚めそうにない。飽きるまででいいので、みんなにはついてきて欲しいなと思う。

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