こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。
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ホームスタジオ完成!
できました〜!
夢にまで見た“マイスタジオ”です!!
DTMを始めて10年。「音楽に没頭できる自分のスタジオを持ちたい」とずーーーっと思い続けてきました。
そうしたら、2023年10月が”そのとき”になりました。夢、ひとつ叶いました!ありがとうございます!!
今日はホームスタジオの解説をしていこうと思います。
1~2日後に動画が出ると思いますが、シティのみなさんはずっと側にいてくれた大切な人たちなので、どうしても先にお伝えしたくて文章を書いています。
では、スタジオツアーに出発!!!!!
全体
俯瞰で見るとこんな感じです。
白を基調とした部屋にしました。膨張色を使うことで部屋が広く見えて、明るく、前向きな気持ちになれます。
写真や動画も試してみたのですが、影の落ち方や肌の色味もすごくいい感じでした!
デスク周りは白だけだと病院っぽいかなと思ったので、黒を細かく入れて印象を引き締めています。
また、何よりも目立つのは壁の“木”でしょう。
これは“sotto”という吸音パネルです。
モニタースピーカー背面から出る音を吸収し、低音がまわってゴワつくのを抑えてくれます。
前の部屋でも吸音パネルは使っていましたが、今回、動画の背景をガラッと変えたいなと思って新調しました。
→古い吸音パネルは玄関隠しに。もう動画には映りません。
自分で言うのも何ですが、sotto、めちゃくちゃカッコよくないですか?
実はこのスタジオは、カラクリラジオ相方の長利くんと相談しながら作っていきました。どんな部屋を選べばいいか、何を買ったらいいか、防音部屋の経営で飯を食っている彼には大変お世話になりました。
そんな中、長利くんとふたりで一番盛り上がったのがこの”sotto”です。かっこよ!!!!!と笑ったのを覚えています。長利くん、自分のも買ったみたいです(笑)
sottoのおかげで”音楽スタジオ感”と”プライベート感”と”空間のやわらかさ”のすべてを演出することができました。木材の色も最高なんですよ。これ以上濃くても薄くても嫌ですね。ドンピシャのチョイスができたと思っています。
そして、この部屋の防音グッズは”sotto”だけではありません。
写真左側のパネルは“窓防音”、右側のボードは“壁防音”です。
長利くんが実際にスタジオで使っている“ピアリビング”というメーカーにオーダーメイドで作ってもらいました。なので実用性も織り込み済みです。持つべきものはスタジオ経営者の友達ですね…。
そういえば書き忘れていましたが、今回、私は賃貸マンションにホームスタジオを作りました。
街から外れたところにある3階建てのマンションです。私は最上階の一室を借りているのですが、この部屋、最初からスタジオにするために作った?というくらい、音楽スタジオに向いている設計だったのです。
まず第一に、鉄筋コンクリート造です。これは本ッッ当に大事です。
木造や鉄骨造は音が漏れやすいので、満足いく音楽制作ができません。どうしてもやりたければ左右上下階の住人を殺しておく必要がありますが、4人の殺人はたぶん死刑になるので、これは非現実的です。ですから、ホームスタジオを賃貸で作るなら鉄筋コンクリート造一択になります。
そしてなんと、この部屋、六面のうち二面にしか人が住んでいません。
六面というのはつまり【東壁、西壁、南壁、北壁、上階、下階】をさします。
この部屋、説明が難しいのですが“城の孤塔”みたいになっているため、南北の壁の向こうには空が広がっています。
最上階なので上に人はおらず、東壁の向こうは廊下と階段なので、私は【隣室、下階】にのみ気を遣えばいいのです。
こんな好条件、めったに出会えません。正直ほぼ即決でした。長利くんも驚いていました。
というわけで、これらの防音機材を使ってホームスタジオを作りました。
ちなみに、床は長利くんに言われるがまま施行したので、何をしたのか正直わかっていません(笑)。遮音シートと防音カーペットを重ねているらしいです。長利くんのスタジオと同じだとか。
モニタースピーカー←new!!
ホームスタジオに合わせてモニタースピーカーを新調しました。IK Multimediaの”iLoud Precision 5″です。
これはですね……セットで28万円しました。清水の舞台から飛び降りるつもりで買いました。DTM関連の買い物では一番高額かもしれません。
“キャリブレーション”という、部屋の環境に合わせてチューニングをしてくれる機能があるのですが、手元に専用の機材がなくてまだできていません。
なので彼の本来のパワーはまだわからないのですが、素の音を聴いた感じでは、この人、とんでもないです。音の解像度が高すぎます。今まで聴こえなかった音、バンバン聴こえます。なんなら、今までは何とも思わなかったけど耳に痛くて聴けなくなった音楽すら、あります。
例えるなら、かつてブラウン管から地デジになったときに、高画質ゆえにタレントの毛穴が見えて幻滅する感じに近いというか…。”見たくなかった現実”を容赦なく突きつけてきますね、このスピーカーは。でもそれを聴くのが私の仕事。早くこの音に慣れて、レビュー動画を出したいです。
オーディオインターフェース
安定のApollo。月岡といえばこれ、と思われる方も多いのではないでしょうか?
そういえば、先日動画のコメントで「月岡さんはUADプラグイン厨だからセール情報出してくると思った」と書かれていました。はい、私はUADプラグイン厨です。認めます。
モニタースピーカーの音圧が高すぎて、ボリューム3,5目盛りが限界です。YAMAHA”MSP3″のときは10目盛りまで上げていたんだけど……。
Apolloとモニタースピーカーを繋ぐのは、奥に見える紫色のケーブルです。TRS→XLRのちゃんとしたやつを買いました。音質に一切の妥協なし!
そして写真右奥に鎮座するのは、安定のYAMAHA”AG03″です。
これは音楽制作には使っておらず、動画で画面の音を録音するときのループバック専用機として使っています。これがないと私の動画スタイルは不可能です。これからもお世話になります、AG03先輩……。
マイク
マイクはAKGの”C414 XLⅡ”を使用しています。
私の声ととにかく相性が良く、3~4kHzを上品にブーストして抜けのいい歌声を作ってくれます。アコギのマイク録りにも最適です!
マイクアームでデスクに固定しているので、使わないときは避けておくことができます。これが地味に便利です。「マイクの設置がダルいから今日は歌録るのや〜めた」が人生から無くなります。
マイクアーム、すべてのボーカリストにおすすめです。私はRODEの”PSA1″を使用していますが、別に他のものでもいいと思います。
ヘッドホン
ヘッドホンはゼンハイザーの“HD 400 PRO”を使っています。
が、
これ、そろそろ変えたいなと思っています。
長く使ってわかったのですが、レコーディングのときにちょっと歌いづらいんですよね。
締め付けが強く、耳を包む部分が小さいのが原因な気がしています(これはたぶん私の顔がデカいから)。
もっとふかふかのやつに変えたいです。なんか、皮のソファみたいなやつ。昔使ってたオーテクのヘッドホンに戻してもいいかもと思っています。
配線管理
あまり言ったことないですが、私、配線管理好きなんです。
これは断言しますが、いいカメラを使っているYouTuberは全員配線管理好きです。全員“クリエイティブの裏側”さんとか“理想の書斎づくり”さんを見てます。これは絶ッッ対そうです。もちろん私も例外ではありません。
今回意識したのは「地面にケーブルをつけないこと」です。なんで?と思った方はここ読み飛ばしていいです。それを美徳とするニッチな価値観が世の中にはあるのです。
写真のように配線トレーをデスクに打ち込み、そこに延長コードを引っ張ってきてすべての電源をとっています。延長コードはライブステージなどで使われるハイパワーなものを買いました。
左下にみょーんと伸びている黒いケーブルはギターシールドです。こればかりはどうしようもありません。いちいちギター繋ぐよりはマシなので、ここは目を瞑ってください。
そして紫のケーブルが奥で悪さをしていますが、これはバンド練の度に外して持っていくので、綺麗にしまうよりも着脱の利便性を優先しました。私はここで鬼になれなかった、配線管理80点の男です。
今も文章を書きながらたまに足をグーっと伸ばしては、ケーブルを蹴らないことが嬉しくてたまりません。なんで?と思った方はここ読み飛ばしていいです。
ギター
そして最後にギターです。現役の5本をいつでも弾けるように並べています。
これは動画にしませんし、たぶん解説もしませんが、1本増えたんですよね最近。
それでは、まとめに入ります。
まとめ
設計に2ヶ月かかったホームスタジオもようやく完成し、あとは使い倒すだけです。
太陽の光が入ってこないので時間がわかりません。出勤初日は24時半に帰宅して妻に怒られました。これを書いている今も16時45分でビビっています。体感では15時20分なんですけど……。ほぼ精神と時の部屋です。
私は、ここで今4枚目のアルバムを作っています。
サブスク配信もしますが、高音質で聴いてほしい&グッズとして持ってほしいのでCDも作ると思います。
このスタジオで生まれる作品を、どうかどうか、どうか聴いてください。何卒よろしくお願いします!!
そして、新しいスタジオから送るゼロカラカンパニーのコンテンツに、これからもご期待ください!では!