3rdアルバム「許さず生きろよ」制作秘話

こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。

このコラムは、ゼロカラシティのメンバー限定コンテンツです。内容はメンバー以外に漏らすことのないようお願いします。

 

さて、今回のテーマは『3rdアルバム「許さず生きろよ」制作秘話』です。

 

おかげさまで。

4年ぶりのソロアルバムを出します!

シティでは前々から宣言していましたが、私、月岡の3rdアルバム「許さず生きろよ」が12月21日に発売されます…と、先日無事に情報解禁することができました!

 

今年作ってきた曲が12曲収録されます。

11曲はもうYouTubeにあり、最後の1曲だけ未発表の新曲になります。

 

 

毎月1曲リリースは、正直、かなり大変でした。

普通に仕事しながらYouTubeも更新して、しかも3ヶ月に1回ゼロカラコンピがやってくる中で、何度も何度も「無理だ」「今月はいよいよ間に合わない」「誰だこの企画考えたやつ」と心折れそうになりながら、それでも必死に喰らいついて、ようやく12曲が出揃いました。

 

まだアルバムは発売していないので、感傷に浸るにはちょっと早いのですが、作り終わってしまえば、なんだか、あっという間の一年でした。

「束」や「Reborn」を発表したのが今年な気がしません。もっともっと、遠い昔の曲のように感じます。それくらい濃密な時間を過ごせました。

 

本当に、いつもYouTubeを見てくださるみなさん、そして、より近い場所で応援してくれた、シティのあなたたちのおかげです。

 

発売に際して、まずはシティのあなたたちに心よりお礼を言わせてください。

いつもありがとうございます!!

 

ソロで良かったこと、大変だったこと

冒頭でも書きましたが、ソロでアルバムを出すのは実に4年ぶりとなります。

 

私はSUISOというバンドを組んでおり、2020年と2021年は、そちらでアルバムを制作しました。2019年にはアルバムの発表はなかったので、今回、ソロアルバムとしては2018年以来初の作品となります。

前作「YOUNG」からちょうど4年。久しぶりに1人でアルバムを制作していく中で、そうそうこれこれ、と懐かしくなる場面がたくさんありました。それはポジティブな意味でもネガティブな意味でも、ソロで作品を作る醍醐味を、存分に味わうことができました。

 

ソロ制作の一番の魅力は、なんと言っても「自由であること」です。

 

複数人でのアルバム制作になれば、そこには様々な”非音楽的要素”が生まれてきます。方向性のすり合わせから始まり、スケジュール合わせに金銭管理、ときには互いのメンタルのフォローや、ケンカからの仲直りなど、音楽制作と直接関係がなさそうなことが無限に生まれ続け、それらと戦いながらボロボロの身体で本懐に取り組むことになります(だからこそ、達成感はとんでもないですが)。

 

しかし、1人なら、それら一切を気にせずに制作を進めることができます。特に今回痛感したのは、スケジューリングが自由だとこんなにも快適に物事が運ぶのか、という点です。昨年のSUISOでの制作では、お互い仕事もしているため、全っっっ然スケジュールが合わずに、とてもとても苦労しました。会えても月に数回程度で、今日は3時間で2曲歌を録っちゃおう、みたいな、キツキツのスケジュールでヒイヒイ制作していました。

1人だと、その心労はなくなります。飲酒してシャワーを浴びた後でも、気が向いたらデスクに座って音楽を作ることができます。自分が空いている時間=制作を進められる時間、なのが、シンプルかつ爽快で気持ちよかったです。

 

 

そして、何より素晴らしかったのは、リテイクを何度でもできることです。

2人以上での制作では、リテイクの判断も全員で行うため、自分は「うーん…」と思っていても他のメンバーが「いいね!」と言っていたら、そのテイクが採用されることもあると思います。これは、人間が集まって何かをしている以上、仕方のないことです。

しかし、1人なら、少しでも納得行かないときは無限にリテイクを出し続けることができます。ボーカルレコーディングで、それは顕著でした。例えば「ステレオタイプ」という楽曲はとても歌が難しく、半日かけて喉が枯れるまで撮り続けました。しかし、後日聴き直したら歌詞が納得できない箇所があり、〆切まで数日しかなかったのですが、悩んだ末に結局、歌は録り直しました。

 

…もし、バンドだったらどうでしょうか?

ボーカリストを半日拘束して喉が枯れるまで歌わせ、その上で後日「やっぱり気に入らなかったからやり直し。明日までに録り直しておいて。」なんて言えますか?…私にはとても言えません。人間関係を優先して、そこは妥協してしまう気がします。

しかし、ソロならそれができるのです。「ステレオタイプ」のみならず、他にもそのような楽曲はたくさんありました。うろ覚えですが、確か「Reborn」「エクストラ」もめちゃくちゃボーカルを録り直したと記憶しています。

 

 

また、プロモーションが自由自在なのも最高でした。例えば「毎月曲を出してそれを全部詰めこんだアルバムを作ろう」と複数人のプロジェクト内で提案しても「いや、それはうまくいかないよ」「月岡は間違っているよ」「やっぱりアルバムは新曲だらけでなくちゃ」などと反論を浴びていたかもしれません。

しかし、1人なら、「自分がいけると思ったことを」「自分の判断で」実行することができます。私が信じたプロモーションを、存分に試すことができるからこそ、今作は、こんなにも実験的な売り出し方になったのです。

 

今回のアルバムではパラデータを販売しますが、これは他のミュージシャンと組んでいた場合、権利問題を突破することはなかなか難しかったでしょう。ソロだからこそできた策であると言えます。

 

 

 

 

 

逆に、ソロだからこそ、辛かったこともあります。

 

まずはなんと言っても「喜びを分かち合えない」ことです。「束」の歌詞にも「喜びとは 誰かと作るもの」とありますが、それを歌った私が、1人でアルバムを作るなんて、皮肉です(笑)

昨年のSUISOの制作では、作業日の夜はどんなに忙しくても欠かさず相方と飲みに行っていました。その日作ったデモ音源を居酒屋で聴いて「最高〜!!」とはしゃぐのは、何事にも代え難い喜びでした。

 

しかし、ソロにはそれがありません。家で1人ガッツポーズを決めることは多々ありましたが、やはり、人と分かち合う喜びには及びません。毎月曲を発表していたので、毎月もらえるコメントがモチベーションになりましたが、これがもし、12曲貯めて一気に放出だったら、精神的にかなりしんどかったと思います。

音楽を作る喜び、そしてその曲を誰かと共に讃える行為は、アルバム制作において無視できないほど大切な要素であることを、改めて学びました。

 

 

そして、ソロだと「発信力」も低くなります。これはシンプルに、関わっている人数が少なければ少ないほど、プロモーションの物量が少なくなるということです。

SUISOは相方経由での流入もたくさんありますが、月岡彦穂ソロは当然、月岡彦穂からの流入しかなく、それはつまり、私がプロモーションの責任を100%負うということであり、アルバムの成功は私の双肩にかかっているということです。

 

アルバムが売れなかったとき、一切の言い訳はできません。「私が作った曲を私の売り方で売って、そして売れませんでした」って、それもう、シンプルに月岡彦穂の敗北です。

 

しかも、もし失敗しても、一緒に嘆いてくれる仲間はいません。勝っても負けても孤独です。ソロアルバム制作とは、すなわち、孤独との戦いでもありました。私は、ゼロカラシティがあってよかったなと思います。

 

まとめ

最後に言いたいことはただひとつ。

 

「12月21日は、私のアルバムを聴いてください!」

 

主要なサービスすべてで、サブスク配信します。聴いたことがある曲も、順番通り聴くだけで全然違って聴こえるはずです。

 

そして、気に入った曲があったら、ぜひパラデータを買ってください。パラデータは分析のほか、リミックスやサンプリング、歌ってみたに使うことができます。私の楽曲のパーツを、ぜひ、あなたの楽曲制作に役立ててください!

 

発売日は一緒に盛り上げてもらえたら嬉しいです。

なんと言っても、今回私の仲間は、ゼロカラシティのあなたたちだけです。今までで一番多くの人に届くアルバムになりますように。

 

では、発売をお楽しみに!

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