音楽がやりたいなら「目標」は絶対持て。

こんにちは!ゼロカラカンパニーの月岡です。
ゼロカラシティにご参加いただきありがとうございます。

このコラムは、ゼロカラシティのメンバー限定コンテンツです。内容はメンバー以外に漏らすことのないようお願いします。

 

さて、今回のテーマは『音楽がやりたいなら「目標」は絶対持て。』です。

 

目標、持ってますか?

みなさん、目標、持ってますか?

私は持っています。だから、この記事を書いています。

しかし、もしみなさんの中に「いやいや…目標て…。音楽はそういうの決めたらダメじゃないスか?テキトーにやればいいんスよ、月岡サァン。目標なんて立てちまったら…ツマンネっすよ?」と思っている方がいたら、それを”本気で”言っているのか、今一度自分に問いただしてください。

“本気で”というのは、つまり、「音楽で成し遂げたいことなんて、な〜んにもございません。別に良い曲を作りたいとか思ってないし、ていうか誰にも聞いてもらえなくて構わないし、むしろ人に聞かせる気なんてこれっぽっちもございません。現状維持で全然オーケイで〜す。」と本心から思っている状態のことです。あなたがこのマインドなら、この記事は読まなくても結構です。

 

しかし、私は言いたい。「カマトトぶってんじゃねえぞ、この狸め。」と。

 

ここはゼロカラシティです。大なり小なり「人に音楽を聴いてほしい」「楽曲のクオリティを上げたい」との想いがある人が集まる場所です。

ここまできて「音楽はテキトーにやるのがカッコいいっショ?」「誰にも届かなくたって構わねえ。俺は俺のためだけに音を奏でる孤高のミュージシャン。」なんて言わないでほしい。自分に酔ってんじゃねえぞ。なあ。本当はあるんでしょ?向上心。隠さなくてもいいんですよ、ここでは。

 

というわけで、この記事は全員に関係のある内容です。心して読んでください。

 

なぜ目標が大切なの?

まずは「目標を持つことの重要さ」から書いていきます。

結論、目標を持つべき理由は「音楽だから」ではありません。「人生ってそういうしくみだから」です。

 

別に、音楽であることは関係ないのです。ただ、あなたが音楽を通して何か叶えたい夢や、成し遂げたい野望があるのならば、目標も持たずに見切り発車で走り出したとして、その努力(私はそれを努力とは呼びませんが)は99%徒労に終わります。

 

自転車に乗れない子供がいたとしましょう。その子はクラスで「お前まだチャリ乗れないのかよ」とバカにされ、悔しい想いをしました。なので、なんとしても自転車に乗れるようになりたいです。

「自転車に乗れるようになりたい」がその子の「夢」ですね。その夢を叶えるためにやるべきことは、何も考えずがむしゃらに自転車を漕ぐことではありません。きっと転んで怪我をしてしまいますし、公道でやればご近所さんの迷惑になってしまいます。

まともな大人が近くにいれば、まずは補助輪をつけての練習をさせるはずです。補助輪付きで乗れるようになったら、次は補助輪を外し、後ろから支えてあげるでしょう。そして、それもスムーズにできるようになったら、いつしか支えていた手を離します。そうしてその子は、自転車の乗るという「夢」を叶えることができるのです。

 

この場合、自転車に乗りたいという夢を叶えるために、3段階の「目標」があったことはお分かりでしょうか?

 

  1. 補助輪ありで運転できるようになる
  2. 補助輪なしで、後ろを支えてもらって運転できるようになる
  3. 補助輪も支えもなしで、運転できるようになる。

 

この3つの目標を設定せずに、がむしゃらに夢を追いかけていたら、この子の夢は叶ったでしょうか?もしかしたら偶然ひょっこりと運転できるようになるかもしれませんが、まあおそらくそれは難しいでしょう。途中で怪我して諦めるのがオチです。

 

夢(大目標)を叶えるためには「はしご(中目標)」があり、なんなら、それを叶えるためには、準備(小目標。例えば「自転車を買う」とか。)があります。

この法則は、自転車だろうと受験だろうと恋愛だろうと、そして音楽だろうと変わらない。普遍的な法則です。

 

【普遍的な「大中小目標」の法則】

例①:(大)大学に受かる←(中)勉強する←(小)環境や参考書を整える
例②:(大)意中の人とお付き合いをする←(中)デートに誘う←(小)連絡先を交換する

 

小さい頃は、あたりまえにこの「はしご」を登れていました。いや、はしごを登れるように義務教育が設計されていた、という方が正確ですね。だからこそ、皮肉なことに、大人になって夢へのはしごを外された今、はしごは自分で設計するしかないのです。そのことに気づかず、はしごなしで高い場所の宝石を取ろうとする愚か者の、いかに多いことか。一目惚れした人になんの前触れもなく告白して、成功すると想いますか?

 

音楽だからどうこうではありません。成し遂げたいことがあるなら、その夢の種類や規模に関わらず、必ず「はしご」をかけてあげましょう。そのはしご、つまり目標を、ひとつずつクリアしていくことこそが大切なのです。

 

目標の決め方

では、具体的にどのような目標を立てればいいのでしょうか?

まずはもちろん、夢が必要です。みなさんに夢はありますか?どんなに突拍子もないことでも構いません。「Mステに出る」でも、「武道館ライブ」でも、「ゼロカラコンピグランプリを獲る」でも。夢が決まれば、そのために必要なステップを目標としましょう。

 

さて、目標を決める上で、絶対にやってはいけないことがあります。

それは、「自分の力でコントロールできない事を目標にする」ことです。

 

例えば、「YouTubeで1万回再生」は目標としては不適切です。なぜなら「再生回数」は自分の力ではどうすることもできず、頑張れば結果が出るとは全く限らないからです。もちろんある程度コントロールはできますが、100%自分の裁量でなんとかなる数字ではありません。これは目標というよりは夢ですね。

自分の力でコントロールできない事には、「運」とか「流行り」とか「感情」といった、不確定要素がたくさん絡んできます。そんなものをよりしろに努力することは、とても非合理的であり、「ギャンブルで1億円当てるぜ」と言っているのとたいして変わりません。目標とは常に「自分の努力次第で100%コントロールできる」ことが大切なのです。

 

例えば、私の今年の目標は「毎月新曲を出す」です。これを達成するためには、運も流行りも感情も、関係ありません。ただ、”私”が頑張れるかどうかです。”私”が頑張れば達成できますし、”私”がサボれば達成できません。それだけです。このような「自分の努力次第で達成できる目標」こそが、たてるのにふさわしい目標と言えるでしょう。

 

 

 

そしてもうひとつ、目標をたてる上で大切なのは「達成できたかどうかが明確にわかる」目標にすることです。

 

 

「〜〜ができるようになる」という目標はよく立てられますが、「ギターが弾けるようになる」ではまだ曖昧です。何をもって「弾ける」と判断するのかが不明瞭で、自分がその目標を達成したのか、していないのか、いつまで経ってもわかりませんから、もっと具体的にするべきです。「今年中にマイケルジャクソンのBeat Itのイントロを、原曲に合わせて弾けるようになる」とか。

 

あるいは数値目標も明確でいいですね。ある数字に達すれば合格、達しなければ不合格。シンプルかつ強力なため、これは会社に勤めておられる多くの方が経験済みだと想います。私が昔勤めていた学習塾でも「3月の入塾生目標は○○人!」と朝礼で毎朝確認し、士気を高めていました。あれはよかったですね。あれがなければ緩やかに廃校に向かっていたことでしょう。…そういえば、私の今年の目標である「毎月新曲を”1曲”出す」も、ある意味数値目標と言えますね。イズムが染み付いているのでしょうか…。

 

目標の例

というわけで、目標は必ず、

自分の努力だけでコントロールできる、具体的なもの

としましょう。

 

以上を踏まえて、良い目標の例をいくつか挙げてみましょう。

 

  • 毎日DTMを触る
  • ゼロカラシティ定例会で、毎回曲を聴いてもらう
  • 1日30分はピアノを練習する
  • 毎週日曜日の朝は、新しい音楽を5曲聴く
  • 今年中にライブハウスに出演する

 

 

逆に、悪い目標には例えばこんなものがあります。

 

  • 今年中にYouTubeチャンネル登録者を1,000人にする←自分で数字をコントロールできない。
  • 良い曲を作る←「良い曲」の定義が曖昧。
  • ピアノで「ねこふんじゃった」を弾けるようになる←いつまでに?
  • SNSでバズる←バズは一番目標にしちゃダメ。理由がわからない人はこの記事をもう一度丁寧に読み直してください。
  • コロナが落ち着いたら○○する←コロナの収束はあなた一人の力ではどうにもならないので、今すぐできることに切り替えた方がいい。

 

 

余談ですが、私は必ず年の初めに「その年の目標」を立てて、ホワイトボードに書いて見える場所に掲げています。今年は「毎月作曲」でした。あと4ヶ月頑張れば達成です!

みなさんの目標はなんですか?よかったら私に教えてください!

 

では、来週もお楽しみに!

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